車掌という仕事で“気づく力”が大切だと思う瞬間|現場で磨かれた感覚

車掌の仕事では、大きな判断よりも“小さな気づき”が重要だと感じています。

一見問題がないように見える場面でも、わずかな違和感に気づけるかどうかで、その後の展開が変わることがあります。

見習い時代は目の前の業務で精一杯でしたが、経験を重ねる中で“気づく力”の大切さを実感するようになりました。

今回は、現場で感じたその重要性についてお話しします。

見習い時代は違和感に気づかなかった

見習い時代って違和感をあまり感じていないことが多かったと思います。天気の良い日だと明るくて1番先頭が見づらいことが多々あります。逆に悪天候の時は暗くて黒い同系色の色で全然見えないことがあります。指導員に前方注意と言われた時はそっちばかり注意してて中程にあるEVからの駆け込みであったり、車掌の目の前のドアで挟んでいても気づくのが遅れていることが結構ありました。その他にも言われたことだけに集中してしまって違和感が大事だということに余裕がありませんでした。

小さな違和感が教えてくれるもの

経験を積んで違和感ってものすごく大事で経験を積んだ何個か紹介したいと思います。
・ドアを開けた後に乗務員室前でバタンを大きい音がした。
→最初キャリバックが倒れたんだろうと思いました。実際は人が倒れていました。
・ドアを閉めようと思ってもなかなか離れないお客様がいた。
→戸袋に衣類が引き込まれていました。
・ドアを閉めた後、車内(友人)に向けて近づいたり離れたり手を振っているお客様がいました。
→発車後、動いている電車を叩いていました。緊急停止させました。
・ドアを閉めようとしたら、1つのドアだけ何度やっても閉まらなかった。
→現場に行ったら、小石が詰まっていた。

他にもたくさん当たってきていますが、アンテナを貼っていると「もしかしたら」に気が付けると思います。

気づけるかどうかは経験に積み重ね

いろんな人と情報共有するのは大事だと思います。こんなの当たったよと言われるとすごく勉強になります。
自分が当たった時に素早く対応出来ると思いますし、なんかいつもと違うと気づけると思います。
経験を積み重ねると、これは発車させてはダメだという判断も出来るようになってきます。
100%自分が安全と思わなければ発車させてはダメということはここで伝えておきたいのと、電車は動いているより止まっている方が100安全なので気づくために気を張る箇所を知っておいて欲しいです。

今、自分が意識していること

気づくために何か通常と異なっているなと少しでも感じたら、発車させずに運転士に相談したりしています。
音も重要な判断材料の一つです。運転を見合わせるブザーなのかSOSのブザーなのか、地震のブザーなのか、車内で乗客が押しているブザーなのかでも対応がそれぞれことなりますが、何かあっても良いように気を締めるポイントを押さえて乗務しています。

気づきは安全を支えるために大事なので、目や耳視野を広く持つことが大切です。

車掌の仕事では、大きな出来事よりも小さな違和感に気づけるかどうかが重要だと感じています。

その小さな気づきが、安全や安心につながることもあります。

経験を重ねる中で磨かれてきたこの感覚を、これからも大切にしていきたいと思います。

車掌の仕事は思った以上に神経を使うことについての記事はこちらに書いています。

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