車掌の仕事で一番判断に迷った瞬間|現場で感じた責任の重さ

車掌の仕事は、基本的には決められた手順に沿って進めていく仕事です。
しかし、現場では必ずしもマニュアル通りにいかない場面があります。

僕が車掌として働く中で、一番印象に残っているのは、
「この判断で本当にいいのか」と一瞬迷った瞬間でした。
誰かにすぐ確認できる状況ではなく、自分の判断がそのまま結果につながる場面です。

この記事では、車掌の仕事の中で実際に判断に迷った瞬間と、
そのときに感じた責任の重さについて、実体験をもとに書いていきます。
これから車掌を目指す方や、現場のリアルを知りたい方の参考になれば嬉しいです。

その判断を迫られた状況

信号トラブル時のことです。
ある電車が動けなくなって当時、20分見合わせ状態でした。
自分の電車は折り返して戻ってきている最中で乗り換え出来る駅に停まっていました。無線からこのまま復旧しない場合は運転を一時見合わせするという指示がありました。この時、夕方ラッシュの状況でした。

なぜ迷ったのか

無線を聞いて、そろそろ動かなくなるのかそのまま復旧するのか
運転見合わせになった時はどうするのか迷っていました。

判断するまでの頭の中

自分の電車は駅停車中で且つ乗り換え出来る駅にいた為、運転見合わせになったとしても、お客様は移動出来る。
ただ、後ろにいる電車はどう判断してくるのか、仮に後ろの電車が発車させて運転見合わせになった時に駅間停車中になってしまうのでどうすることも出来なくなってしまう。
自分の電車が発車した場合、次駅は乗り換え出来ない駅なので、お客様はその駅で待ち状態が続く。色々考えました。

判断した結果どうなったか

私の判断はこうでした。
折り返し半分は過ぎていたので、運転見合わせになったとしても折り返し運転が近いうち出来るだろうと判断し、次駅に列車がいなかったので乗り換え出来なくても行こうと判断しました。
結局次駅到着後、運転見合わせになりました。
お客様の動揺防止の為、現在の状況を逐一車内放送を実施しました。15分ほど、その駅に停まりましたが折り返し運転がやはり開始となり、無事にお客様が帰宅方向に向かうことが出来ました。

その経験から学んだこと

このような場面では正解はないということを学びました。
ただそう言った時に車掌の判断が重要になってくると感じました。乗り換え出来る駅で待つのも正解だったと思うし、次駅に行って乗り換え出来なくても折り返し運転を開始するのを待つのも正解だったかと思います。一番良くないのは駅間で停車させてしまうこと。
お客様は降りることは出来ないし、具合が悪くなった時にはホームにいないのでどうすることも出来ないからです。
先を読むことは重要かと思いました。

車掌の仕事をしていて強く感じたのは、現場では「迷う時間さえほとんどない」ということでした。
マニュアルはありますが、すべての状況を想定しているわけではなく、
最終的には自分の判断が求められる場面があります。

あのとき判断に迷った経験は、正直とても怖かったですが、
今振り返ると、車掌としての責任の重さを実感した大切な出来事だったと思います。
この経験があったからこそ、日々の業務でも一つひとつの確認を
より大切にするようになりました。

これから車掌を目指す方には、判断に迷う瞬間が必ずあるということ、
そしてその経験が次につながっていくということを知ってもらえたら嬉しいです。

車掌の仕事については、こちらの記事でも詳しく書いています。

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