車掌の仕事で意識している「基本を守ること」|安全を支える当たり前

車掌の仕事には、細かい手順や決まりごとが数多くあります。

慣れてくると、つい省略できそうに感じることもあります。

しかし、現場で強く感じているのは「基本を守ること」の大切さです。

今回は、なぜ基本が大事なのかについて書いてみたいと思います。

基本はなぜ決められているのか

基本動作、指差呼称している内容は過去の失敗があって決められたものになっています。
この動作をしていればミスすることは、ほぼなくなります。

意味のないルールはありません。

基本動作を守っていても作業途中になにかしらの出来事で中断した時、ミスしてしまうリスクが高くなるので注意が必要です。

先日こんなことがありました。
いつも通り、駅に到着してドアを開扉して乗降を確認した後に発車メロディーを鳴らして確実に安全と判断してドアを閉扉しました。

閉扉した直前、後ろからものすごくダッシュしてきた方がいました。そのお客様は、「開けて開けてなんで開けてくれないのひどいと。」と言ってきました。
その時、私はまだ発車ブザーを押していません。

ここで皆様に質問です。
この状況の時に皆様だったらどのように対応しますか??

私は、この時の心境ものすごくドキドキしたのですが、冷静に発車時刻を過ぎていますと併せてお客様に次の電車をご利用くださいと伝えドアを開けることはしませんでした。
理由は、定時運転できていて発車時刻を過ぎていたのと停車時秒もしっかり守っていたのでドアを開けることはせずに発車させました。

ドアを開けていたら、遅延し他のお客様(乗客)にご迷惑をかけてしまいます。
完全閉扉した後の出来事だったので、お客様にはご説明した上で発車させました。
サービスマインドもとても大事なので、今回の事象に関しては開けても開けなくてもどっちも正解かと思います。ただこの先次駅のことも考えて判断することが大切です。

慣れが基本を崩す

「これくらい大丈夫」かなと言う瞬間は正直ゼロではないと思います。早く遅延を縮めたいからドアが開いた瞬間に発車メロディーが鳴っている駅見かけたことがあるかと思います。

これは慣れによるものも作業かと私は思っています。

こういう状況の時は、お客様はまだ降車している最中で、これから乗るお客様はまだ待っているかと思います。

早く発車させたい気持ちが優先して、挟んでしまう可能性はすごく高くなり、そこが一番危ないと感じています。

車掌の一番大事なことは安全です。
そこを忘れないように自分自身も気をつけたいと思いますし、読んでくださっている皆様も注意して頂ければ幸いです。

見習い時代は基本に必死だった

手順通りにやることで精一杯だったのですが、それが土台にはなったのではないかと感じています。
その中でも自分なりに、安全の為にまず
各駅の階段箇所
EV箇所
乗降の多い駅
カーブして見えずらい駅
を勉強をしました。

基本を守ることと同時に駅の状況を把握することでより安全に輸送できるようになったのではないかと思います。

今、基本をどう捉えているか

基本は全て指導員から教わったと思っているので、それを崩さないように努力して乗務しています。

基本を崩したら、ミスしてしまうんだろうなと今でも思っています。
・時間管理出来ていないことによる早発
・信号が開いているだろうと思いこみによる信号無視
・駅員が車内に入ってお客様対応や遺失物捜索中、雑念により閉扉し発車
・入庫確認中に車内にお客様がいないか確認しているところで発車
・雑念や慌てて逆側のドアを開扉
などなど他にもいっぱい失敗を見てきたのですが、基本を守らなかったからにつながっています。

基本を守っていればそうそう失敗は起きづらいかと思うので、安全意識を持って、これからも安全を支えていきたいと思っています。

派手な技術よりも、基本を守ることの方が難しいと感じています。

しかし、その積み重ねこそが安全を支えているのだと思います。

これからも当たり前のことを当たり前に続けていきたいと思います。

車掌の仕事で責任のことについては、こちらの記事に詳しく書いています。

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です