車掌の仕事はきつい?実際に働いて感じた本音

「車掌の仕事って、実際きついの?」
働いていると、何度も聞かれる質問です。
外から見ると、運転はしないし、案内が中心で比較的楽そうに見えるかもしれません。
しかし、実際に現場に立ってみると、想像とは違う大変さがありました。
今回は、車掌として働いてきた中で感じた「きつい」と思う部分を、正直な本音で書いていきます。
これから車掌を目指す人や、現役で悩んでいる人の参考になれば幸いです。

精神的なプレッシャーが常にある

ミス一つした後は職場はお通夜状態です。
1乗務終わった後は、ミスした事象にもよりますが職場にいたくないと思います。
見習いが終わっているなら教えてもらった指導員、先輩からまず注意されて、その後は上司からその後はさらにその上の上司からその日は結構精神的にやられると思います。
人間だからミスはしょうがないところがありますが、ミスは雑念によるものによるヒューマンエラーなので、ミスは絶対にしない安全に輸送するんだという気持ちで乗務した方が良いと思います。普通に1つ1つ確実にこなしてちゃんとやっていれば上司はしっかり守ってくれるので、絶対大丈夫と自信を持った作業をして頂ければ間違いないです。

異常時対応の責任が重い

こんなことがありました。
友人と別れの為、ホーム上でその友人に手を振っていました。その友人は別れ惜しいのかドアを閉めようとしても、電車に触れてきたりして、なかなかドアを閉めれません。マイクでドアから離れてくださいと放送し、ようやく離れたので間違いなく安全だと確信しドアを閉めました。その方がもう一度電車に接近してくることはないことを確かめ、出発ブザーを押して電車を出発させました。
そしたら、急に接近してきて友人のいる車両を叩きにきました。
私はすぐに緊急停止させました。
ここがとても重要です。ここで、緊急停止させないとどうなるか?いろんな危険があるので考えてみて欲しいです。
引きづりリスクもあります。
緊急停止=異常時なので、その時車掌の対応が必要になります。

緊急停止させないで、お客様が大怪我などしてしまったら車掌は問われます。緊急停止させるってホント躊躇しそうになるのですが、それをしたことで誰も注意してきません。よく安全の為にとめたといってくれます。安全ではないと自分が判断したら迷いなく停めて欲しいです。

生活リズムと拘束時間のきつさ

不規則勤務なので、体調管理は難しいです。
正しく生活しないと体調も崩しがちになります。
駅員だったら、少しくらい体調悪くてもなんとかなりますが、乗務員は無理です。
少し頭痛があって乗ってた場合、各駅ごとのドアを開け閉めに神経をかなり使うのでどんどん頭痛がひどくなっていきます。
拘束時間も長いので、身体に違和感を感じたら乗らない方が良いかと思います。

自分は休みの日どうしているかと言うと、お酒を飲むこともありますが、翌日勤務の時は極力飲まないようにしています。どうしても外せない件に関しては20時にはお酒をストップしています。
夜更かしは絶対しません。
乗務員になってからは、プライベートの時は22時前に必ず布団に入るようリズムを作っています。自分の不注意で事故したらもったいからそうしています。

また、体調が悪くて休んでしまうと誰かが、休日を潰して出勤してくれたり誰かが眠い中残って代わりに乗務してくれたり迷惑をかけてしまうので、体調管理には気を付けるようにしています。

「楽そう」という周囲とのギャップ

車掌の仕事について話すと、「運転しないならそこまで大変じゃなさそう」「案内しているだけで楽そう」「ドアの開け閉めだけ」と言われることがあります。
実際に自分も、働く前はどこかでそう思っていました。
発車時刻・信号・異常時対応など確認しないといけないことがたくさんあります。
何事もなく安全に輸送するのも簡単ではないのに、異常時対応と言っても全て対応が一緒じゃないので、人身事故があった場合、火災、発煙、地震、架線に飛来物、信号トラブル、異音感知、ドア故障、急病人、車内トラブルなどに当たった場合どうやってやるのか、頭に入れておく必要があるので、全く楽ではないです。

知識があって長い見習い乗務をやって初めて一人で乗務できる仕事なので知っていて欲しいです。

それでも車掌の仕事を続けている理由

ここまで書くと、車掌の仕事はきついことばかりのように感じるかもしれません。
それでも自分がこの仕事を続けているのには、理由があります。
1、駅員よりは身体は楽だと思うから
2、自分が安全を守っているという達成感があるから
3、経験を積んで、運転士の道に行こうと考えているから

これが今頑張れている理由です。
1、についてはどちらも経験してみて労働時間が車掌の方が短いです。プライベートの時間が多く確保出来ていてもっと仕事を頑張れる活力になっています。それとストレスの感じ方が全然違います。乗務員室一人なので人間関係のストレスはないです。自分との戦いです。自分に合っている仕事だと感じているので頑張れています。

2、については座学も現場での研修も長い期間頑張ってきました。その頑張ってきたことで、ようやく自分が電車に乗って車掌として仕事できているのでやりがいが詰まっているから頑張れています。

3、車掌という電車の一番後ろから安全を支えていますが、これを理解していると運転士になった時、車掌の大変さを理解することができるから、次のチャレンジに向けて今のうちにたくさん経験しておこうと頑張れています。


車掌の仕事は、決して楽な仕事ではありません。
想像していた以上に精神的な負担や責任の重さを感じる場面も多くあります。

それでも現場を経験する中で、少しずつ自分なりの向き合い方ができるようになりました。
きつさがあるからこそ、続けてきた意味がある仕事だと感じています。

車掌の経験については、こちらの記事でも書いています。

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です