車掌はどんな気持ちで出発合図を出しているのか|現場で感じていること

車掌の仕事の中でも、出発合図はとても重要な役割のひとつです。

外から見ると、ただ笛やブザーを扱っているように見えるかもしれません。

しかし実際には、さまざまな確認と責任を背負ったうえで出しています。

今回は、出発合図を出すときにどんな気持ちで向き合っているのかを書いてみたいと思います。

出発合図は「最後の確認」

全てのドアが安全に閉まっているか
ホームの安全
乗客の動き
これらを全て確認して
運転士に合図を出しています。

もう少し具体的に言うと、全てのドアが閉まっていないと言うことは、人なのか物なのかが挟まっています。もし人が挟まっている状態で合図を出してしまったら人が引きづられてしまう場合があります。
そうしてしまったこと想像してしてみて下さい。
合図を出すいう責任がどれほど大事かと言うことがわかるかと思います。

出発ブザーを押す前にホームの安全を確認することも大切です。
体調不良や飲酒などでふらついて列車が発車した後に接触事故が起きたりします。
車内放送やホーム上の放送でも、線路への転落や電車との接触が多く発生していますと言う放送を聞いたことがあるかと思いますが実際に発生しているからそのような放送が流れています。
常に危険があるので、

「ホームの安全」「乗客の動き」を確認して、間違いないと最終確認して運転士に出発の合図を出しているので知っておいて頂ければと思います。

一瞬に集中する感覚

出発ブザーを送るまでの一連の流れの間は絶対に集中です。
途中でちょっとでも違和感を感じたら、絶対にブザーを押さないで欲しいです。
音や動きにも注意です。
出発する前に車内やホーム上で異常を知らせるブザーがあるかもしれません。
惰性の流れで押してしまった時に何かある可能性も全然あり得るので、私は間をおいてから押すようにしています。

この間が私の中の一瞬に集中する感覚かと思います。

万が一、思い込みで作業が完全ではない状態で出発ブザーを押してしまった場合は、緊急停止して必ず電車を止めるようにして下さい。

見習い時代は余裕がなかった

先ほど記載したことをより詳しく口酸っぱく言われていたので、出発ブザーはとても緊張して押していました。
余裕なんて全くなかったので、いつも電車は遅れていました。
それでも安全が一番大事なので、遅れることに関しては怒られなかったです。逆にとても信頼してくれるようになりました。

出発ブザーを押して何かあったら、電車を止めるしかない
止まっている時が1番安全
安全を確かめて本当に大丈夫なら押す

今でも指導してもらったことをしっかり覚えています。

このことを大切にしているから安全に輸送出来ているんだと思います。
もちろん最大の確認したけれども、急にお客様が近づいてきて電車を叩いてきたことがあって緊急停止したことはあるのですが、それは別の記事で書いているので参考にして頂きたいのと同時に、そういったことも全然あり得るので出発ブザーを押すことに関しては安全意識を持って欲しいと思います。

今感じていること

出発ブザーを押すこと自体に関しては、慣れたのですが油断はしていません。
それこそ本当にラッシュ中は緊張します。
全員乗ったかな?挟んでいないかな?疑いを持って確認してやっていますが、これから目指す方もこんな気持ちに絶対なると思います。
この緊張感は絶対に忘れないようにこれからも続けていくつもりです。

また、出発ブザーは「これで動き出す」と言う責任があるかと思います。
車掌の仕事で「確認を繰り返す」本当の理由|安全のために大切にしていること

と言う記事で1から6までの作業で、出発ブザーを押すまでの確認までどう言うことがあるのかを書いていますが、1つ1つ確認していれば、ほぼ問題なく安全に発車出来ますが逆を言えば1つでも抜け漏れがあったら危険があると言うことです。
本当に大事な作業なので少しだけでも出発ブザーを押すと言う責任を知って頂ければ嬉しいです。

出発合図は一瞬の動作に見えますが、その裏には多くの確認と責任があります。

だからこそ、毎回同じ気持ちで向き合うことを大切にしています。

これからも一つ一つの合図に責任を持ち、安全を第一に考えていきたいと思います。

車掌の仕事で確認を繰り返す理由については、こちらの記事に詳しく書いています。


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