車掌の仕事では、普段は落ち着いて対応することが求められます。
しかし、どんなに気をつけていても、
思わず焦ってしまう瞬間はあります。
この記事では、車掌として働く中で
特に印象に残っている
「一番焦った瞬間」について、
実体験をもとに書いていきます。
どんな状況だったのか
乗務員室の車両より一つ奥の車両から、お客様が乗務員室前に向かって歩いてきました。
この時何かあったのではと察知して心の準備をしていました。
そのお客様は乗務員室を叩いてきました。
何事かと思い聞いてみると、前を走る電車の車内で携帯電話を落としてしまったから、探して欲しいということでした。
なぜ焦ってしまったのか
このとき自分は2つのことを考えました。
捜索することは難しいので、降りる駅でお忘れ物の捜索依頼をして下さいとお願いしようか、お客様に詳細を聞いて自分が車内捜索を指令を通してお願いするか、車内はすいていた状態だったので車内状況等考えた為、焦りました。
車内捜索を自らする場合、そのことばかり考えて事故になるリスクはないかも考えていた為、対応はゆっくり落ち着いて行いました。
そのときどう対応したか
詳細を伺ったところ前の列車であること、どの車両なのか携帯電話の特徴全て詳細がわかったので、車内捜索を実行すると決断しました。
お客様にはそのまま乗車してもらう旨をお伝えし、指令を通してお願いしました。
そのまま乗務を続け、指令から連絡があり見つかった旨の報告がありました。
駅間でお客様にそれらしい物が見つかった旨をお伝えし、収得駅での引き渡し等必要なことをお伝えしました。
終わった後の気持ち
携帯電話を紛失されたお客様は安堵した表情ととても喜んでいて、感謝されました。
本当に迷いましたが、判断は即決めないと自分がずっとその電車を担当している訳ではないので即決して車内捜索をやろうと判断して良かったです。
今振り返って思うこと
時と場合による件だなと思いました。安全にお客様を目的地に輸送することが仕事なので、捜索してる方に気を取られ事故なんて起こしてしまったらせっかく良いことをしたのに多大な迷惑をかけてしまうので、また同じようなことがあったら冷静に判断したいと思いました。
乗務室を叩かれると焦りますが、そこは急がずに状況を把握することが大切です。
車掌の仕事では、誰でも焦ってしまう瞬間があります。
大切なのは、
焦ってしまったあとに
どう立て直すかだと思います。
その経験が、
次の現場で必ず役に立ちます。
これから車掌を目指す方には、
焦ってしまう自分を責めすぎず、
一つずつ経験を積んでほしいと思います。