車掌の仕事で一番ヒヤッとした勘違い|現場で学んだ教訓

車掌の仕事では、正確さがとても重要になります。
ちょっとした思い込みや勘違いが、大きなトラブルにつながる可能性もあります。

僕自身、これまでの業務の中で
「完全に勘違いしていた…」と後から気づき、
思わずヒヤッとした出来事がありました。
大きな問題にはならなかったものの、
一歩間違えれば危なかったと感じています。

この記事では、車掌の仕事で一番ヒヤッとした勘違いについて、
当時の状況や感じたこと、そこから学んだことを実体験をもとに書いていきます。

勘違いが起きたときの状況

車両点検をする電車があって、その電車を入庫させて違う電車を出庫させる場面がありました。
私は出庫を担当する乗務で勘違いがおきました。

なぜ勘違いしてしまったのか

まず出庫車を出すにあたり責任者と相互確認し、乗務の準備をしました。しっかり言われたことをメモしたので、間違いは絶対ないと思いました。
この時点でミスが起きていて、責任者が間違えた情報を私に伝えていました。
どのような間違いを伝えたかと言うと、「発着番線」についてです。

これを間違えるとどのようなミスが起きるか?
それはドアの開扉方向です。

開扉方向を間違えるとどうなるか?
待っているお客様が乗車出来ません。

本来は1番線に到着する電車、ドアの開扉方向は右。
2番線についた場合のドア開扉方向は私が担当する駅ではドア開扉方向は特殊なこと以外は左です。
2番線に到着してドアを右側開けてしまったら、お客様はいないので取り扱いミスになってしまいます。

今回の勘違いに関しては、
本来1番線に出庫させる電車を監督者が2番線に到着すると伝えて来たので勘違いが発生してしまいました。

勘違いに気づいた瞬間

いつもと違う風景だなと思って、駅到着後本来はすぐドアを開けないといけないものの躊躇し開けるのをやめました。
それと、出庫だけが担当だったので駅到着後引継ぎ者に引き継ぐはずがいなかったので不思議と思い開けませんでした。

発着番線が複数ある駅は間違いが起きやすいです。
今までに何人もミスした人を見て来ました。

もし開けてしまったら、監督者が伝達ミスをしたのに担当車掌がミスしたと扱われてしまいます。
理不尽かもしれませんが、到着前によく確認しなかったものと言われてしまいます。

だからこそ、車掌の業務で大事なことの一つ到着前監視。
これをしっかりやることでいち早く誤っていることに気づくことが出来ます。

大事に至らなかった理由

もしそのまま開けていたら事故扱いの案件でした。
本当に間一髪だったので、ホーム監視をしてて良かったと心から思いました。
私の場合、逆側ドア開扉のミスに繋がる事象だったので、余計な雑念とかなくてホッとしました。
出庫車なので回送列車として走っているので、乗務中は油断出来る場面が存在しているので気をつけていて良かったです。

ミスする瞬間はちょっとした油断です。
回送列車だから油断してて到着前ギリギリになったら窓から顔出してドアを開扉することだって出来なくは無いです。
絶対にしてはいけませんが、紙一重だと思います。

私のように車掌の経験年数があまりなくてミスしてしまった当時の事象に関して、車掌の仕事が嫌になって上司に相談しようと思って間違って回送列車のドアを開けてしまった。
ダイヤ乱れで、急に発着番線の変更となって逆側のドアを開けてしまった。
本来は失敗することないのに、雑念があった、急過ぎて焦ってしまった。
こんなことでミスに繋がってしまうのだから怖いなと思いました。

回送・出庫・入庫・番線変更、毎回の業務で当たらない乗務の時はよく注意することが大切です。
私自身も間違いないように到着前に声に出して確認するようにしてしています。

イレギュラーに対応できる力を是非身につけて欲しいと思います。

その経験から学んだこと

疑わしいと思ったら、確認してから次の作業をするのが一番です。
やってしまってからミスしたら取り返しがつかないので、ある意味良い経験になりました。
人間なので、責任者がミスすることだってあります。
最後は自分が頼りで、その電車を担当するのは自分が責任者となるので今も気をつけて乗務しています。

車掌の仕事では、ちょっとした思い込みや勘違いが、
大きなトラブルにつながる可能性があると改めて感じました。

今回の経験を通して、
「分かっているつもり」にならず、
一つひとつ確認することの大切さを強く意識するようになりました。

後もう一つ、自分がヒヤッとしたことについて共有することも大事だなと思いました。
ヒヤッとしたことは以外と周りは経験してないことがあります。
経験した人ことがある人にはどうゆう場面だったか、どのように対応したのか聞くことで自分の経験値となります。

先日、回送列車を出庫してそのまま引継ぎする乗務がありました。
到着前にいきなり設定もしてないのに、「次は〇〇駅です。出口は右側です。〇〇線はお乗り換えです。」の放送が流れました。
到着前だったので、その放送が流れた時には、自分が間違えて設定してしまったのかモニターに目を向けたので回送列車と言う意識が飛びました。
ホーム上の引継ぎ箇所にいる引継ぎ者が、到着前に回送だよと声をかけてくれたので車掌スイッチに手が行かないでドアを開けずに済んだのですが本当に開けないで良かったとヒヤッとしました。

詰所で、先輩にこんなことがあったんですと相談したら、そんなの当たったことないやであったり、車両のバグなのかもしれないと言った答えもありました。
別の先輩は、さっき俺も当たったよと言ってて、なぜそのようになったのかはわかりませんでした。
正解の答えは、わからないままですが検車の方でドアの点検をしてる最中に行先設定をしてて、その記録が残っていたせいで到着前に行先放送が流れてしまったのではないかと言う答えに至りました。

確かにその可能性は思いましたが情報共有することで納得できることもあるので私自身がヒヤッとしたことは必ず周りに話すようにしています。

わからないことをわからないままにしておくとミスしちゃうかもしれないので、是非ヒヤッとしたことの共有はオススメです。

まとめ

これから車掌を目指す方や、現場で不安を感じている方には、
勘違いしてしまう経験も決して無駄ではなく、
その後の成長につながる大切な経験になるということを伝えたいです。

絶対に一度は車掌をやっていたらヒヤッとしたことを経験すると思います。
勘違いで済めばラッキーですが、ヒヤッとして焦って取り扱いミスしたらアウトです。
時間通り電車が動いている以上必ずあるので、雑念は払拭して余計なことを考えず乗務してもらえればと思います。

小さなミスをきっかけに、
より安全な仕事ができる車掌を目指していきたいと思います。

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