駅員と車掌で「向いている人」はここが違う|両方経験した僕の結論

車掌の仕事

駅員と車掌、同じ鉄道の仕事でも実際にやってみると求められる性格や適性はかなり違います。
僕自身、駅員として現場に立ち、その後車掌として乗務する中で「これは向き不向きがはっきり分かれる仕事だな」と何度も感じました。
この記事では、実際に両方を経験した立場から「駅員に向いている人」「車掌に向いている人」の違いをリアルに書いていきます。

駅員の仕事に向いている人の特徴

駅員の仕事は、とにかく「人」と向き合う時間が長い仕事です。
きっぷの案内、乗り換えの質問、忘れ物対応、クレーム対応など、1日の大半が「お客さんとのやり取り」で埋まります。

そのため、多少理不尽なことを言われても感情を切り替えられる人や、人と話すこと自体が苦にならない人は駅員の仕事に向いています。
また、駅の現場では同時に複数のことが起こるので、「マルチタスクが苦手ではないこと」もかなり重要です。

僕が見てきた中でも、駅員として長く続いている人は「コミュニケーション力が高い」か「切り替えが早い」人が多かった印象があります。

1日の大半がお客様とのやり取りかもしれないですが、駅員はお客様とのやり取り以外に駅事務室内での仕事もあります。
いわゆる(事務所待機の勤務)です。この時は同じ職場の同僚と同じ空間で仕事しているので、周りと話すのが好きな方にはとても向いていると思います。

お客様が事務所内に入ってこないときは仕事の会話以外に世間話をしています。

居心地が良いと感じたら、それは向いている証拠です。
入社してから初めのうちは気を遣うかもしれないですが、慣れてくればこの仕事良いなと思うと思います。
もし違うなと感じたら、車掌や運転士に挑戦するのも全然選択肢としてありだと私は思います。

車掌の仕事に向いている人の特徴

車掌の仕事は、駅員と違って「人と話す時間」よりも「安全とルールを守る時間」の方が圧倒的に長い仕事です。
出勤や出場時間、扉の扱い、信号、合図、運転士との連携、車内の異常の有無など、すべてがミスの許されない世界になります。

そのため、細かいルールを正確に守れる人、確認作業を面倒くさがらない人は車掌に向いています。
逆に、「だいたいこれくらいでいいだろう」という感覚で動いてしまう人はかなり苦労します。むしろ向いてないと思います。

実際に見習い時代に大変だったのも、知識を覚えることより「毎回同じ動作を正確に繰り返すこと」でした。
コツコツ型の人・慎重過ぎる人ほど、車掌の仕事に向いていると感じます。

ちょっとカッチリ目に書きましたが、「一人時間が好き」と思う人も向いているのだと思います。
乗務員室は一人なので、その中で仕事をします。
一人時間で集中して仕事するのが好きなのであれば、向いていると私は思います。

駅員と車掌で一番違う「責任の持ち方」

駅員と車掌は同じ鉄道の仕事でも、求められる性格はかなり違います。
駅員は「人に対応する仕事」車掌は「ルールと安全を守る仕事」というイメージが一番近いです。

駅員はクレーム対応や案内など、その場の判断力とコミュニケーション力が強く求められます。
一方で車掌は、どんなに忙しくても決められた手順を省略せず、冷静に確認し続ける力が必要です。

どちらが楽というよりも、「どちらのストレスに耐えられるか」で向き不向きが分かれる仕事だと感じました。
人と話す緊張に強い人は駅員向きミスを出さない緊張に強い人は車掌向きです。

どちらの仕事がきついと感じやすいか

実際に両方を経験して感じたのは、
精神的にキツいのは駅員、プレッシャーが重いのは車掌 という違いです。

駅員はお客様の感情を真正面から受け止め続ける仕事なので、理不尽なクレームや怒鳴られる場面もあります。
そのたびに気持ちを切り替えて対応しなければならず、メンタルをすり減らしやすい仕事でした。

ただ、何かあった時にすぐに別の係員が応援に来てくれるのは駅員のメリットです。
なんでも一人で対応しなければいけないと言うプレッシャーはないと思っていて大丈夫です。

一方で車掌は、怒鳴られることは少ない代わりに、
「自分のミスが事故につながるかもしれない」という重い責任と常に向き合います。

それが、お客様を怪我させる大きな事故だったら刑事的責任がある場合もあります。
静かな緊張感が続く仕事なので、違う意味で神経を使います。

仕事以外に休暇についてもきついと感じる人がいるので選択肢と参考にしてもらえればと思います。
まず、駅員は仕事を休みたい時は、その休みたい日の勤務をやってくれる人を見つけて休暇を取る必要があります。
その為、残業して稼ぎたい人、頼みやすい人にお願いして休みを取っています。
結構みんながやっているのが、休暇をお願いする代わりに相手が休みたいところをやってあげるいわゆる「やりっこ」で休暇を取ることが多いです。
休みたいところがなければ、基本連続して2日間しっかり休むことが出来ます。

車掌は、休みたい日のところでストップがかかっていなければ相手を見つけることなく休暇をとることができます。
明けで相手の日勤分を残業することができないので基本は休日出勤することになります。
もちろん休日は自分の休みなんだから、やれないと言う意思表示はできるのですが、自分は休んでばかりいて休日はしないと周りに協力しないのかと思われてしまい、職場内で浮いてしまうところがあるので持ちつ持たれつのところがあります。

自分の休日を潰さないといけないところがあるのと、班の仲間がみんな休日出勤出来ますの意思表示をしていて自分は出来ませんばかりだと、どうしても悪い意味で目立ってしまうところがあるので車掌はこの部分できついと思っている人もいます。

迷っている人への結論

駅員と車掌、どちらが向いているかは「どちらが楽か」ではなく、
自分がどんなストレスに強いか で決まります。

人と話すことが苦にならず、トラブル対応も前向きにできる人は駅員向き。
逆に、静かな緊張感の中で正確な仕事を続けられる人は車掌向きです。

どちらの仕事も大変ですが、
向いている仕事を選べば「きつい」は「やりがい」に変わります。
自分の性格を知ることが、長く続ける一番のコツだと感じています。

この先、運転士をもし目指そうか思っているであれば車掌は絶対経験するべきだと私は思います。
最後部で車掌が駅到着後に、どのような作業をして出発ブザーを押して運転士に合図を送っているのか少しでも理解があるだけで全然違うと思います。

私は、この先運転士を目指しています。

車掌の仕事を理解出来たことで、基本動作から異常時対応のやり方まで乗務員として大事なことを知ることが出来たのは良い経験だと思っています。

是非参考になれば幸いです。

まとめ

駅員と車掌は、求められる資質がまったく違う仕事です。
「どちらが楽か」ではなく、「どんなストレスに耐えられるか」で向き不向きは決まります。
これから鉄道の仕事を目指す人は、自分の性格と照らし合わせて考えてみてください。

車掌になるには、まず駅員を経験してから試験を受けて合格した後に車掌見習いを通してなることが出来ます。

駅員をやって、そっちが向いていると感じたらそのまま続けて良いと思います。
何か違うと感じたら、とりあえず車掌試験を受け続けてみるのも一つの手段なのでゆっくり自己分析してみて欲しいと思います。

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