車掌の仕事で意識している時間管理の工夫|現場で身についた習慣

「車掌って時間管理はどれくらい厳しいの?」
「数秒の遅れでも問題になるの?」

車掌の仕事は、安全確認だけでなく時間管理も非常に重要です。

電車はダイヤ通りに運行することが求められ、数秒の判断が定時運行や安全につながります。

私自身も見習い時代は時間に追われる毎日でしたが、経験を重ねる中で時間管理にはコツがあることを学びました。

この記事では、現役車掌として普段意識している時間管理の工夫や、見習い時代に学んだことを実体験を交えながら紹介します。

見習い時代は時間に追われていた

見習い時代、自分は指導員がつく前に買ったものがあります。
それはGPSソーラ電波時計のデジタル腕時計です。
他の見習い同期は指導員からデジタルの腕時計を買うように勧められていました。

私はアナログ式の腕時計はすでに持っていたのですが、デジタルを買って良かったと思えることがありました。

車掌の仕事で時間管理はものすごい重要な業務です。

ダイヤが決められているので、それ通りに運行させる必要があります。

ちゃんと時間通りに運行できているのか、巡回中の上司や指導員に報告する責任もあるのですが、アナログだと今定時なのか?それとも1分延?2分延?何秒延?なのか正しく報告するのが難しいです。

考えてる時間なんてほぼありません。
報告したら、次に車内放送するので、遅れてしまうと放送出来ず次の駅に到着してしまいます。

デジタルにしていれば、即わかるので買っておいて良かったと思いました。
是非これからチャレンジを考えている方は参考にして頂ければ幸いです。

電波ソーラーではなく、秒単位で狂ってしまうものは危険なのでオススメはできないです。

車掌の時間管理は想像以上に大変

車掌は決められたダイヤに沿って乗務します。

しかし、「時間どおりに発車させればいい」という単純な仕事ではありません。

例えば、

  • ドア扱い
  • 車内放送
  • 安全確認
  • 運転士との連携
  • お客様対応

これらを限られた停車時間の中で行います。

一つの判断が遅れるだけで列車全体に影響するため、常に時計を意識しながら仕事をしています。

時間管理は「準備」で決まる

早めの確認が大事になってきます。
どういうことかというと、次の駅が何分発車なのか把握しておくということです。


ダイヤによっては何時何分何秒発車の時、秒が00の時発車するのもあります。
時間管理が出来ていないで1秒早く発車させたら、早発です。

お客様に大きな迷惑をかけてしまいますし、自分がミスしたことを関係箇所に報告する義務があります。
恐らく、次の乗務する際は乗れないと思っていた方が良いです。教育指導があるはずです。

なので、自分はデジタルの時計でしっかり時間を確認して発車するように心がけています。

経験年数が長い先輩の乗務を見ていると、到着してから発車まで何秒かかるからこのタイミングで発車メロディーを鳴らそうと考えてやっている先輩がいて、「準備」がすごいなと驚くことがあります。

ここで1番大事なことは「早発をしない」ってことを理解して頂ければと思います。

見習い時代にデジタル時計を買って本当によかった

見習いになる前、私はGPSソーラー電波式のデジタル腕時計を購入しました。

同期の多くも指導員から

「デジタル時計を買っておいた方がいい」

と言われていました。

私はアナログ時計を持っていましたが、結果としてデジタルを選んで正解だったと思っています。

理由は、とにかく時間を瞬時に判断できるからです。

例えば

  • 定時
  • 30秒延
  • 1分延
  • 2分延

こうした状況をすぐ把握しなければなりません。

さらに指導員や監督者へ報告する場面もあります。

アナログ時計では一瞬考える時間が必要ですが、その数秒で次の放送や確認作業が遅れることもあります。

車掌にとって時間は「考えるもの」ではなく、「瞬時に判断するもの」だと実感しました。

数秒の意識が大きな差になる

確認が遅すぎて数秒遅れて、それが全駅遅れるとどうなるか?
例えば、1駅1秒発車時間が遅れて60駅あったら、それだけで1分遅延です。
ドア閉扉の閉めるタイミングが遅れたり、駅員のお客様対応などあったら、遅延がどんどん膨らんでいき自分の列車だけが遅れていってしまいます。

そうなると先行列車が先に行き、自分の列車がドンドンお客様を各駅乗せて行くことになるので遅延もそうですが、閉める作業も難しくなったり、急病人が出たりなどいろんなリスクが高くなってしまうので、数秒でも時間管理が大事になってくることは知っておいて欲しいです。

早発だけは絶対にしてはいけない

車掌が一番意識するのは「早発」です。

例えば

○○時○○分00秒発車

と決められている列車なら、

1秒でも早く発車させてはいけません。

早発はお客様に迷惑をかけるだけではなく、重大なルール違反になります。

場合によっては

  • 関係箇所への報告
  • 教育
  • 乗務変更=その日乗務する勤務からは降ろされることです

などになることもあります。

そのため私は必ずデジタル時計を確認してから発車扱いをしています。

時間管理は準備で決まる

経験を積んで感じるのは、

時間管理は発車直前ではなく、その前から始まっているということです。

例えば

  • 次駅の停車時間
  • 発車時刻
  • 混雑状況
  • ホームの様子

これらを事前に考えておきます。
ラッシュ時や閑散時間帯、土休日だとイメージがつきやすいです。

ベテランの先輩は、

「到着してから何秒後に発車ベルを鳴らす」

ところまで計算していました。

最初は驚きましたが、

「時間管理=準備」

なのだと教わりました。

今、自分が意識していること

重要なポイントを3つ紹介します。
・1歩早く動く
慌てないためには早めに準備します。
「そろそろ必要になる」
と思ったら先に行動します。

・焦らないための準備
今だけではなく、
次駅では何が起こるかを考えながら乗務しています。
混雑や介助対応なども早めに想定します。

・常に全体の流れを見る
例えば、駅員がお身体の不自由なお客様をご案内していれば、
「この先でも乗降のお手伝いがあるかもしれない」
と考えながら行動します。
流れを読むことで余裕が生まれます。
ことです。

定時運行に心がけることは大前提です。
ドアが開いて閉める際、お客様が乗るのか乗らないのかわからない場面が時よりあります。

そうなった時、待っているだけだとなかなかドアが閉められず、遅延が膨らんでしまいます。
こうなりそうだなと思ったら、車外マイクで放送することが大切です。

混雑している場合だったら、車内の中程までお進みくださいと放送したりすることによって、余裕を持った作業ができるようになります。

駅員がホーム上にいて、お身体の不自由なお客様を車内にご案内した場合、この先もご案内するだろうと全体の流れを把握することができます。

タイムプレッシャーを感じないように、私はこの3つを意識しながら乗務するようにしているので、少しでも参考になれば嬉しいです。

見習い時代に一番感じたこと

見習い時代は、

時間に追われている感覚しかありませんでした。

しかし経験を積むにつれて、

時間管理とは

「急ぐこと」

ではなく

「余裕を作ること」

なのだと分かりました。

焦って仕事をすると確認がおろそかになります。

余裕があるからこそ安全確認もしっかりできます。

まとめ

車掌の仕事では時間管理が安全そのものと言っても過言ではありません。

私自身、

見習い時代は時間に追われる毎日でしたが、

デジタル時計を使うことや、一歩早く準備することを意識するようになってから乗務に余裕が生まれました。

時間を守ることは、お客様への安心にもつながります。

これから車掌を目指す方は、

「急ぐ」のではなく

「余裕を持つための時間管理」

を意識してみてください。

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