鉄道の仕事に興味がある人の中には、
「車掌になるにはどうすればいいのか?」と気になっている方も多いと思います。
電車のドアの開閉や車内放送を行い、安全に列車を運行するために欠かせない存在が車掌です。
私自身も鉄道会社に入社し、見習い期間を経て車掌として働くようになりました。
この記事では、実際に鉄道会社で働く立場から、
車掌になるための方法や必要な資格、採用の流れについて解説します。
これから鉄道会社への就職を考えている方の参考になれば嬉しいです。
車掌になるには?まず知っておきたいこと
車掌になるのに最も大事なことは「適性」になると思います。
適性=健康が大事だと考えます。
視力・聴力・血圧など、車掌の身体機能検査に引っかかってしまうとそもそも車掌になることが出来ません。
普段から健康に気を遣う必要があります。
これは車掌になってからも同じことが言えます。
寝る前など暗い中でスマホをいじるのが習慣で視力が低下した
音楽を爆音で聞いていて聴力が低下した
暴飲暴食を繰り返して血圧など身体機能に影響があった
など、普段の生活から気をつけないと車掌の身体機能に関わる基準に引っかかってしまって乗務員としていられなくなってしまうこともあります。
健康があってこそ、車掌になれる権利があることをまず知っておいて欲しいと思います。
基準に関しては各鉄道会社で違うと思うのでご確認頂ければと思います。
健康状態が良好かつ各試験を合格すると車掌の見習いとして進むことになります。
私の会社ではそうでした。
車掌になるために特別な資格は必要?
結論から言うと、車掌になるために特別な資格は必要ありません。
私が勤務する会社では、駅員業務を経験した後、社内試験を経て車掌見習いになる流れでした。
ただし、車掌になるまでの流れは鉄道会社によって異なります。
最初から乗務員候補として採用する会社もあるため、志望する会社の採用情報を確認してください。
・特別な国家資格
・専門学校での資格
などが必須というわけではありません。
ただし、鉄道会社に入社する際には適性検査や面接があり、
安全に関わる仕事であるため、責任感や注意力などが重視されることが多いです。
また、入社後には社内試験や研修があり、それをクリアすることで車掌として乗務できるようになります。
鉄道会社に入社してから車掌になるまでの流れ
鉄道会社によって多少の違いはありますが、一般的な流れは次のようになります。
① 鉄道会社へ入社
② 駅業務などを経験
③ 車掌への試験
④ 車掌見習い
⑤ 車掌として乗務開始
多くの会社では、最初から車掌として働くわけではなく、
駅員として経験を積んでから車掌になるケースが多いです。
駅業務では
・改札業務
・ホームでの安全確認
・お客様対応
などを経験し、鉄道の基本的な知識や安全意識を身につけます。
その後、社内試験や研修を経て、車掌の見習いとして現場に出ることになります。
③の車掌への試験で具体的に説明すると
大きく分けて
1:学科試験
2:適正検査
3:身体検査
4:面接
これがあります。
1:学科試験に関しては、会社の基準や規則についてテストします。また一般常識もあります。
※私の鉄道会社ではそのような試験でした。
2:適正検査に関しては、鉄道会社に入社するために行う「クレペリン検査」これが車掌試験においても同様にあります。
※私の場合、入社時にも受けたクレペリン検査が、車掌試験でもありました。
3:身体検査に関しては、聴力・視力・血圧・心電図・脳波・内科など複数項目あります。
※私が受けた身体検査では、聴力・視力・血圧・心電図・脳波・内科など、複数の検査がありました。
4:面接に関しては、面接官によるので質問は様々です。志望理由や意志の確認があります。
車掌見習い期間で学ぶこと
車掌見習いになると、まず研修で乗務員として必要な知識を身に付ける為に座学があります。その後全ての試験に合格すると現場配属になって指導員のもとで実際の列車に乗務しながら仕事を覚えていきます。
見習い期間中に主に学ぶのは、次のような内容です。
・ドア開閉の基本操作
・車内放送
・安全確認の手順
・異常時の対応
・各駅の特徴や注意点
・報告・連絡・相談の仕方
・各行路の注意点
私自身も駅員から車掌見習いになった当初は、覚えることの多さにかなり苦労しました。
座学では規則や取り扱いを覚え、現場に出てからは実際の列車の動きに合わせて仕事を覚えていきます。
「教えてもらったことを覚えた」と思っても、実際の乗務では別のことが起きて対応できないこともありました。
私は見習い期間中、分からなかったことや注意されたことをそのままにせず、メモに残して帰宅後に復習するようにしていました。
見習い期間は大変な部分もありますが、ここで学んだことはその後の乗務でもとても役に立ちます。
車掌見習いで実際に大変だったこと
座学でも現場でもどっちも大変でした。
具体的に何が大変だったか
座学では、「中間テスト・期末テスト」の試験がスケジュールにあり勉強して終わりではなかったのは大変でした。
新しいことを次から次へと覚えるのにいっぱいいっぱいになってるのに試験まであると土日も勉強にほとんど費やしていました。
気を抜けることって振り返ってみるとなかったと思います。
強いて言うなら金曜日の授業が終わった後だけやっと休みかという気持ちになれたくらいです。
学生時代、受験勉強でたくさん勉強しましたが車掌見習いは人生で一番勉強したと言えるくらい勉強しましたし、そのくらいやらないと追試だったり何度も試験に落ちてしまうと養成も解除されてしまうので結構プレッシャーはあったように感じます。
座学研修の全てのテストにクリアしていざ現場に配属になって見習いとしてやるのですが今までやってきたことがほとんど活かせてない気がしました。
座学は座学。現場は現場。
そんなイメージです。
また1からスタートで覚えること盛りだくさんだと思いました。
また、現場はお客様の命を預かって実際に仕事するので緊張感とミス出来ないプレッシャーどっちも感じながら作業します。
非番時も同じ気持ちで仕事するので常に緊張する環境の中で教えてもらったこともしっかり覚えなければいけないのは本当に大変だったのを覚えています。
失敗すると怒られますし、怒られて気持ちが沈んでも電車は動いていますし、定時運行に努めなければいけない。
気持ちの切り替えも難しかったですし、失敗を引っ張ってまた違う失敗するのも結構辛かったです。
見習い期間中は「楽」という瞬間はなかったなと思います。
お客様の命を預かって安全に目的地に輸送する大事な仕事を担っているので、絶対に知識と技術を習得すると言う気持ちで臨めたのは頑張れた要因だったのではないかと思います。
車掌に向いている人の特徴
実際に働いて感じたのは、車掌の仕事には次のような人が向いているということです。
・責任感がある人
・周囲をよく確認できる人
・落ち着いて行動できる人
・時間を守れる人
車掌は多くのお客様を乗せて運行する列車の安全を支える仕事です。
ダイヤが決められているので時間通り運行させる為に考えながらやる必要もあります。
そのため、どんなときでも落ち着いて判断し、安全を最優先に行動することが大切になります。
これから車掌を目指す人へ
鉄道の仕事は責任も大きく、決して楽な仕事ばかりではありません。
しかし、自分が乗務している列車が安全に目的地へ到着したときには、大きなやりがいを感じる仕事でもあります。
最初は覚えることが多く不安に感じることもあるかもしれませんが、経験を積むことで少しずつ自信もついてきます。
大きく分けて試験は先ほど記載した流れになるので、その為に準備して欲しいと思います。
筆記試験で落とされるのでは本当にもったいないです。
努力さえすれば、足ぎりラインは超えられると思います。
それから行われる身体機能の検査に関しては、どうにも出来ない場合があるかもしれませんが、まずはチャレンジして見てください。
鉄道の仕事に興味がある方は、ぜひ挑戦してみてほしいと思います。
まとめ
車掌になるためには、特別な資格が必要というわけではなく、
まず鉄道会社に入社し、研修や経験を積むことが一般的です。
駅業務などを経験したあと、社内試験や研修を経て車掌見習いとなり、最終的に車掌として乗務するようになります。
見習い期間は覚えることも多く大変な部分もありますが、その経験は必ずその後の仕事に役立ちます。
これから鉄道会社を目指す方にとって、この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。
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