車掌の仕事は、慣れてくると少しずつ余裕が出てきます。
見習いの頃のような緊張は減り、業務の流れも自然と体が覚えていきました。
しかし、ある程度慣れてきた頃にふと感じたのが、
「今の方が怖いかもしれない」という気持ちでした。
緊張が薄れた分、油断や慢心が生まれやすくなると感じたからです。
この記事では、車掌の仕事に慣れてきたからこそ分かった“怖さ”について、
実際の経験をもとに正直に書いていきます。
これから車掌を目指す方や、仕事に慣れてきたと感じている方の参考になれば嬉しいです。
緊張しなくなったこと自体が怖かった
これは本当に怖いです。見習いが終わって1〜3ヶ月の間に次から次へと毎回事故を起こすのは、同期で慣れに伴うものが全てでした。
同じ線でミスしてしまった同期もいて、その人は最近悩み事があってそれを上司にその乗務が終わったら報告しようと思った最後のところで取り扱いミスをしてしまいました。
ミスしてしまったことで、数日間乗務するのを禁止され、その期間中に状況報告書やらミスしない為に今後どうするかの対策、マニュアルや作業順序の教育等、大変そうでした。
私宛にLINEがあって、雑念はマジで気をつけて自分がやると思わなかったと言っていました。
自分もちょうど慣れてきたところで、いろんなミスの報告があって一気に気が締まりました。
「これくらい大丈夫」という気持ちが出てきた
一人だから、そう思う気持ちが出てくるのは当然だと思います。
見習いの時は全て言われた通りやっていたけど、この作業をぬいいても大丈夫と言うのはないけどあります。
でも抜いた作業をずっと抜いていると教えてもらったことがいつの間にか忘れてしまって事故につながってしまうリスクはあります。
何年も何十年も車掌の経験があって、自分の作業をものにしてやるのと、見習いが終わって数ヶ月の人が「これくらいの作業」をやるのは危険なので、やめた方が身のためかと思います。
ミスへの恐怖より「慣れ」による判断ミスが怖くなった
怖いです。停止位置にまだギリギリ到着していないのに停止位置を呼称していたり、信号があいて無いのに出発して良いのと判断していたり、慣れによる惰性がめちゃくちゃ怖いと思います。
今2つの事象を挙げましたが、毎日当たり前に電車が所定停止位置に停車するもの、信号は常に開いているもの慣れてくるとそう判断しがちになるので、基本動作を励行することの重要性が大事になってきますし、その慣れの積み重ねで大きな事故を起こしてしまう可能性があるので慣れのミスは本当に怖いです。
周囲からの見られ方が変わったと感じた
見習いが終わった=一人で出来るという周りからの見方が変わるので自覚と責任が必要になってきます。
まだ自分は数ヶ月しか経っていないんだから、ミスしても大丈夫そんなことはありません。
お客様も1乗務員という目線で見ているので、今まで教えてもらったことを一つ一つ確実にこなしていくことが大切です。
慣れてきた今、意識していること
声を出すことは重点において作業しています。
目で状況を見て、指でそこを確認して、声に出すことで脳が合っているか判断してくれているような気がして、そこは大事にしています。
特に眠い時は作業が疎かになりがちなので、目を覚まさせる為にも大きな声を出すようにしています。
慣れは良い分、怖いってことを認識して乗務しています。
車掌の仕事に慣れてきて感じたのは、安心よりも「別の怖さ」でした。
見習いの頃は常に緊張していましたが、慣れてくることで
「これくらい大丈夫だろう」という気持ちが生まれやすくなると感じました。
慣れは成長の証でもありますが、同時に油断や慢心につながる可能性もあります。
だからこそ、慣れてきた今こそ基本を大切にし、
一つひとつの確認を丁寧に行うことが重要だと思っています。
これから車掌を目指す方や、仕事に慣れてきたと感じている方には、
慣れた後にこそ気をつけるべきポイントがあるということを知ってもらえたら嬉しいです。