車掌として働く中で、さまざまな経験をしてきました。
不安や緊張、怖さ、そして少しずつ積み重ねてきた自信。
その中で、今あらためて感じている「一番大切なこと」があります。
今回は、現場で働く中で私が強く意識するようになった“仕事の本質”についてお話しします。
見習い時代は目の前のことで精一杯だった
見習い時代は、とにかく言われたことを徹底してやる。メモ出来る時はメモをする。当時はこれしか出来ませんでした。
もちろん、ドアの開け閉めや行先設定、放送や報告の仕方、異常時対応どれも本当に大切ですが、それよりももっと大事なことがあったので紹介したいと思います。
経験を重ねて気づいたこと
大事なことはいっぱいあって、覚えないといけないことはたくさんあります。覚えた良いことなど、自分が経験した事象・異常時の取り扱いなど経験したことについては別の記事で紹介させて頂いていますが、経験を重ねる中で気づいたのは、時間を守ることの本当の意味でした。見習い時代は、ただ「遅れないように」と言われたから守っている感覚でした。
しかし現場に立ち続けるうちに、自分のエラーが多くの乗客に影響することを実感しました。
時間を守ることは単なる決まりではなく、信頼を守ることなのだと気づきました。
一番大切なのは時間を守ることだった
当たり前のことなのですが、時間を守ることが一番大切だと思います。乗務員は自分の担当する電車があるので、出勤時間がバラバラです。また平日・休日でも出勤時間が異なります。
まず、この出勤時間を間違えてしまう人たまにあるのですが、間違えてしまうと、その電車に乗ることが出来ません。
そうなると欠場になってしまうので、誰か代わりを見つけないといけず大変なことになります。
祝日は休日ダイヤなので、そういった時も間違えてしまうリスクがあるので翌日自分は何の勤務なのかよく確認しておく必要があります。
その他、出勤して勤務の始めの時間(乗り出し時間)をよく確認しておいた方が良いです。自分は何回も確認しています。10分前くらいからトイレに行ったり身支度をして5分前に出場の報告しています。バタバタしてしまうと焦って、他の乗務員の荷物を持って行ってしまったりするリスクがあり、結構そういうのを見てきましたので注意が必要です。ここも時間を間違えてしまうと欠場になってしまうので気をつけて欲しいです。
もう一つ注意することがあって、折り返しの時間です。すぐにそのまま折り返しの電車を担当すれば時間は関係ないですが、一度降りて、何本か見送ってから引き継ぐ場合もあります。ゆっくりし過ぎて引継ぎ場所にいないとなると、それも欠場になってしまい遅延だったり、担当乗務員を探さないといけなくなってしまうのでそこも注意して欲しいです。
乗務員になると今まで以上に時間に気を付ける習慣が身に付くと思います。
今も変わらず意識していること
翌日出勤の時はまず、平日なのか休日なのか確認して出勤時間をしっかり確認した後に目覚ましをセットしています。
目覚ましは基本2つ時間をずらして使用しています。
出勤した後は自分の乗り出し時間は何時か確認し、10分前にタイマーをセットし、それから乗務開始までの身支度を行っています。
乗務してから一度降りて引継ぎまで時間がある時も同様に10分前にタイマーをセットしています。
欠場のミスは本当にもったいなく、ただの不注意なので時間はものすごく意識しています。
自分だけではなく、他の乗務員も腕時計にタイマーをセットしている方は多いです。
時間がルーズだと乗務員にはなれないので、是非参考にして頂ければと思います。
車掌の仕事は、業務の一つひとつが安全と直結しています。
その中で私が一番大切だと感じているのは、派手な技術ではなく、基本を徹底する姿勢です。
まず時間を守れば良い乗務に入れるはずです。
焦らず、驕らず、確認を怠らない。
その積み重ねこそが、安全を守ることにつながると、現場で学びました。
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