車掌の仕事は、多くのお客様の安全を守る責任ある仕事です。
そのため、「失敗してはいけない」というプレッシャーを感じる方も多いのではないでしょうか。
実際に現場で働いていると、小さなミスでも大きなトラブルにつながる可能性があるため、
常に気を張って業務に取り組む必要があります。
私自身も見習いの頃は、ミスをしないように意識しながら日々の業務に取り組んできました。
この記事では、車掌として働く中で「失敗しないために意識していること」を、
実体験をもとに紹介していきます。
これから車掌を目指す方や、仕事に不安を感じている方の参考になれば嬉しいです。
車掌の仕事はなぜ失敗が許されないのか
車掌の仕事で失敗が許されない理由は、
安全に直結する業務だからです。
ドアの開閉や発車の合図など、一つひとつの動作が
お客様の安全に大きく関わっています。
自分が遅延を回復させたいと思って急いでドアを閉めた結果ドア挟みでベビーカーを挟んでしまった時を想像してみて下さい。
ご家族がいる、これから家族が出来る方は自分の子供がドア挟みされたことを想像して頂ければと思いますが、大事な子供が車掌の下手なドア操作のせいで怪我をしてしまいます。
そのご家族は許さないと思います。
ドア操作一つのミスで事故になってしまう恐れがあります。
そのため、「大丈夫だろう」という判断ではなく、
確実な確認と基本動作の徹底が求められます。
基本動作を徹底する
まず最も大切なのは、基本動作を確実に行うことです。
確認・指差し・声出しなど、決められた手順を省略せずに行うことで、
ミスを防ぐことができます。
・停止位置に着いたら
・ドアを開けたら
・信号が開いているか
・発車メロディーは鳴らしているか
・ドアを閉めるとき
・電車を出発させるとき
・電車がホームを抜けたら
全て確認・指差し・声出しがあります。
慣れてくると省略したくなる場面もありますが、
そうした油断がミスにつながると感じています。
人のミスを人ごととしない
同僚がミスをしてしまうと言うことは自分にもその可能性が十分あると言うことです。
どういうミスがあったか共有されるので、自分だったらどうやって防ぐか考えるようにしています。
またヒヤリ・ハットも人ごととしないようにしています。
ヒヤリ・ハットとはミスしかけた事象です。
そう言ったこともあるんだと常に勉強する姿勢でいれば同じことになった時にそう言えばこんなことあったなと咄嗟に対処できることが出来ます。
また私は、同期がミスしてしまった時にどう言う心境だったかなど聞くようにもしています。
時間管理を徹底する
車掌の仕事は、時間との戦いでもあります。
発車時刻や引継ぎ時間など、すべてが決められたスケジュールで動いているため、
時間を意識して行動することが重要です。
余裕を持って行動することで、焦りによるミスを防ぐことができます。車掌ならタイムプレッシャーは絶対一度は経験すると思います。
私がやっていることですが乗務の出場する時は5分前までに全ての準備を整えるようにしています。
明けの起床は10分前、目覚ましは3つ使用しています。
とにかく時間管理は気をつけています。
わからないことを放置しない
見習いの頃に特に意識していたのが、
「分からないことをそのままにしない」ということです。
メモしたことは今でも使用することが「多々」あります。慣れでやってしまうと失敗してしまう場合があるのでメモに目を通しておくことで冷静になって注意箇所に関して対応するようにしています。
曖昧なまま業務を行うと、判断ミスにつながる可能性があります。
そのため、不安な点があれば早めに確認し、
自分の中で納得してから業務に臨むようにしています。
振り返りを習慣にする
乗務が終わった後の振り返りも重要です。
「どこが良かったか」「どこに改善点があったか」を考えることで、次の乗務に活かすことができます。
特に異常時があった時はそのように復習することを心がけています。
小さな改善を積み重ねることが、ミスを減らすことにつながると感じています。
ミスのことだけでなく、処置の対応も早くなると思います。
まとめ
車掌の仕事では、失敗を完全になくすことは簡単ではありません。人間が作業しているから失敗は仕方ないと感じています。
しかし、日々の意識や行動によってミスのリスクを減らすことはできます。
基本動作を徹底し、確認を怠らず、時間に余裕を持って行動すること。
そして、分からないことを放置せず、振り返りを行うことが大切です。
こうした積み重ねが、安全な運行につながると感じています。
これから車掌を目指す方や、不安を感じている方にとって、
少しでも参考になれば嬉しいです。
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