電車が遅れている時、
「車掌ってその間何をしているの?」
「放送しているだけじゃないの?」
と気になったことがある方もいると思います。
実際、ダイヤ乱れが発生すると、車掌は普段以上に多くの確認や対応を行っています。
私自身も現役として乗務する中で、ダイヤ乱れ時の対応の大変さやプレッシャーを何度も経験してきました。
特にラッシュ時間帯や大きな遅延時は、通常運転とは全く違う緊張感があります。
この記事では、
ダイヤ乱れ時に車掌が実際に何をしているのか、現場のリアルを現役の視点で解説していきます。
これから車掌を目指す方や、鉄道の仕事に興味がある方の参考になれば幸いです。
ダイヤ乱れ時の車掌は何してる?結論
結論:以下の通りのことを考え行動しています。
1 車内放送
2 無線の確認
3 担当列車の今後起こり得る予想
4 空調の確認
ダイヤが乱れた時は、列車間隔もつまりやすくなるので、駅間停止する場合も多くなります。
そのため、体調を悪くなるお客様も通常より多くなったりします。
そうなると、起こり得る事象として、
・車内の非常通報が操作される
・ホーム上の緊急停止ボタンが操作される
と言った付帯的な事象も起きやすくなります。
そもそもダイヤ乱れとは?
通常のダイヤ通りに運行できていない状態のことを言います。
どのような時に起きるか
・人身事故
・地震
・発煙
・発火
・架線に飛来物
・ドア故障
・ポイント故障
・乗務員トラブル
・旅客トラブル
・信号確認
・触車
・異音感知
・急病人
・車両故障
・混雑
このような異常時があった時に、ダイヤ乱れが発生します。
車掌が最初に行うこと
まずは、情報がわかっていなくても電車が遅れたことに対してお詫び放送を実施することです。
担当列車に何かあった場合は、
運転士と指令に情報共有します。
指令からの指示で、次にどうしたら良いか確認し、お客様に情報を車内放送で伝えます。
車掌から何かメッセージを発信することで、お客様の不安を取り除くことが大切だと思っています。
放送対応はかなり神経を使う
ダイヤ乱れ時は特に神経を使うと思って良いです。
お客様に何で、遅れているのかしっかり伝えること
早く情報収集に努めて、頭の中で何を話すのか整理して放送するので難しさはあるかと思います。
特に、担当列車に異常時があってダイヤ乱れとなった時には逐一お詫び放送をしているので大変です。
駅停車中であれば、ホーム上にいるお客様から直接乗務員室前まで来て聞かれることもよくあります。
また、駅間が短い場合のことも考えて放送したりするので、タイミングが悪いと駅に到着してドア開けることが遅れてしまいます。
全てを同時進行で行うので、ミスしないように心がける必要があります。
行先変更・種別変更対応
ダイヤ乱れ時には、運行の順序を変更して正常ダイヤに戻すために行先変更・種別変更があります。
そのため、無線に耳を傾けておくことはとても大切です。
車内放送でお詫び放送をしつつ、無線で担当列車に呼び出しがあれば応答します。
その時に行先変更と種別変更があれば、次駅到着後に確実に間違えないように設定します。
発車後、お客様に行先が変更した旨を放送する。
以上の流れのように同時に色々なことをやっていきます。
場合によっては、1度ではなく2度変わったりします。
着番線の変更もあったりします。
常に無線には耳を傾けておかなければいけません。
ラッシュ時は特に大変
本当に大変です。
ダイヤが乱れているので混雑具合がものすごく、ドアを閉めようと思っても全然閉まりません。
何回も開けたり閉めたりして、安全確認をしっかりしてからは発車させるので、遅れが遅れを更に生んでしまうのが特徴です。
回復運転なんて絶対に出来ないので、早く作業することは出来ないと思っておいた方が良いです。
ここで整理しておきたいのが、車内にはどうゆうお客様が乗っているか?今後どのようなことが起きる可能性があるか?考えておくことが大切です。
ダイヤ乱れのため、目的地に時間通りに着きません。
・イライラしている
・不安で体調がおかしくなる
・混雑で気持ち悪くなる
・駆け込みも多くなる
ダイヤを回復する整理は指令が考えているので、何が起きても「安全」で輸送することを最優先で考えて作業するように私は心がけています。
実際に一番プレッシャーを感じる瞬間
行先変更・種別変更・着番線変更が一番プレッシャーを感じます。
ダイヤ乱れだと、全列車が行先変更等の対象です。
そのため、余裕も持って指示があれば良いのですが引継ぎ箇所付近で無線呼び出しがあったりもします。
そうなるとミスのリスクが高くなります。
着番線変更になったら、ドアを開ける方向がいつもと異なるので考え事が多いと逆側のドアを開けてしまう可能性があります。
行先変更や運行番号も慌てて設定すると地点や行先を間違えてしまって自動放送や車内のディスプレイにも間違った表示がされてしまったりするので、注意しなければなりません。
実際にミスしてしまった人もいるので、落ち着いて復唱することここがミスしない為に必要な動作だと思います。
ミスしないために意識していることについてはこちらに書いています。
▶︎車掌の仕事でミスを防ぐために意識していること|「実体験から学んだ習慣」
それでも安全確認は絶対に優先
優先順位をしっかり整理することです。
車掌の仕事には、車内放送や行先変更等ありますが、
駅に到着したら、ドアを開けて安全を確認してから閉める
更に車側に異常がないか確認してから発車させる
ここが最も安全に関わる箇所です。
無線を聞いたり、信号を確認したり、合図を確認したり、ダイヤ乱れ時は通常と異なるので、ミスしやすいのは事実です。
ミスしやすいから「気をつけよう」「落ち着こう」この意識付けがあるだけで全然気持ちの持ち用が違うかと思います。
自分が冷静でいるだけで、次何をやらなければいけないか行動することが出来るので参考にして頂ければ幸いです。
まとめ
あまりやっていないように見えるかもしれませんが、実際はやることがかなり多いです。
緊張感のある中で作業していることは、知って頂ければ嬉しいです。
・遅延時は裏でかなり動いている
・ 安全優先で対応している
・現場はかなり緊張感ある
ダイヤ乱れは、車掌業務の中でとてもよくある出来事です。
車掌になれば必ずと言っていいほど経験するはずです。
今回の記事で、どのようなことをやっているのか?
どのように対応したら良いのか?
どのような時にダイヤ乱れになるのか?
少しでもお役になれば幸いです。
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