車掌の仕事で一番緊張したアナウンス|見習い時代の実体験

車掌の仕事では、
車内アナウンスを行う場面が多くあります。

慣れてくると自然にできるようになりますが、
見習いの頃は、
マイクを持つだけで緊張していました。

この記事では、車掌として働く中で
一番緊張したアナウンスについて、
実体験をもとに書いていきます。

どんなアナウンスだったのか

車内急病人が発生した時のことです。
運転士に状況を報告し、車内の放送をして現場に急行しました。
お客様には、まず一報として車内に具合の悪いかたがいるので、安全確認を行います。
発車まで今しばらくお待ち頂くよう放送しました。

当時は、すごく動揺していました。
優先順位は?
何をしたら良いんだ?
自分自身に落ち着きがありませんでした。
そう言った状況の中で「放送しなきゃ」は思い付いていたので状況をアナウンスするようにしました。

なぜ緊張したのか

何をやっているのかわからなくなりそうでした。
運転士には状況報告した?
車内にアナウンスはした?
乗務員室を離れるからドアの鎖錠はした?
お客様(具合の悪い方)はまだ車内にいるのか?
他に車内で具合の悪い方が出ないように空調は大丈夫か?
いっぺんに色々考えすぎて、緊張と焦りが一気に増してきました。

見習いの頃は、決まった文言を覚えていても、実際の現場では頭が真っ白になることがありました。
マイクの向こうには何百人ものお客様が乗っていて、自分の放送一つで安心する人もいれば、不安になる人もいます。その責任の重さを感じたことも、緊張した理由の一つでした。

実際にやってみてどうだったか

しっかり状況をアナウンスしないと、なんでそんなに停車しているのか他のお客様は何もわからないので、止まっている状況をアナウンスして現場に向かいました。
そのお客様は継続乗車しないで、ベンチで休むということだったので乗務員室に戻って運転士に発車出来る旨を伝えました。
車内にいるお客様には対応が終わった旨とまもなく発車出来ることを伝え発車させました。

発車後は、お詫び放送を実施の上、今何分の遅延で運転しているかアナウンスしました。

放送が終わってから振り返ると、言い忘れたことや、もっと分かりやすい表現があったのではないかと反省しました。

一方で、お客様が落ち着いて車内で待ってくださっていた様子を見て、まずは状況を伝えることの大切さを改めて実感しました。

終わった後の気持ち

「倒れている人がいます」「救急車を呼んでください」とお客様から声を掛けられたときは、助けなければという気持ちが先に立ち、アナウンスを忘れそうになりました。
その人を助けないという気持ちが先走ってアナウンスをするのを忘れそうになりました。

状況をどうアナウンスするのかがとても重要なので、まず乗務員室を離れる時はしっかりと「簡潔明瞭」に放送する必要があります。

初めてだったので、うまく出来てないような気がしたので次また同じようなことがあったら落ち着いてわかりやすく状況を放送したいと思いました。

今振り返って思うこと

振り返ってみると緊張と焦りでもっとうまく状況をアナウンス出来たんじゃないかと思います。
振り返りが出来るくらい焦っていたのを覚えています。
列車が動かないとお客様は不安になるので、そこは自分がしっかり落ち着いて放送したいと思いました。

現在でも異常時の放送は緊張しますが、普段からどんな内容を伝えるべきかイメージしておくだけで落ち着いて対応できるようになりました。
放送は上手に話すことよりも、お客様に必要な情報を正確に伝えることが一番大切だと感じています。

まとめ

車掌の仕事では、通常の駅名案内や出口案内、随時注意喚起放送の他に
異常時のアナウンスを行う場面も少なくありません。

見習いの頃は、何を優先して伝えればいいのか分からず、とても緊張しました。

しかし経験を積むことで、お客様に必要な情報を落ち着いて伝えられるようになってきたと感じています。

これから車掌を目指す方には、最初は誰でも緊張するものなので、焦らず一つひとつ経験を積んでほしいと思います。

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