車掌の仕事では、同じ確認を何度も繰り返します。
一見すると「そこまで必要なのか」と思われるかもしれません。
しかし、現場ではその確認の積み重ねが安全につながっています。
今回は、なぜ確認を繰り返すのか、その理由について書いてみたいと思います。
確認は”形式”ではない
「ただのルールではない。意味があるから続いている」
車掌の仕事は駅員と違って、自分の作業1つでお客様を怪我させてしまうリスクのある仕事です。
そして、鉄道の仕事は安全に輸送することがサービスの1つだと思っています。
確認作業がたくさんあるのは、過去に失敗してしまった事象などがあって、どうしたら事故を起こさないで済むか検討・検証を重ねて今の基本動作があるので、この基本作業を確実にやってもドア挟みしてしまうのは全然あるのですが、大きな事故を起こすことは、ちゃんとやっていれば、まずないと思います。
なぜ繰り返すのか
・人は思い込む
・慣れは判断を鈍らせる
・小さな見落としが大きな影響になる
これらのことがあるから繰り返し繰り返し確認をしています。
言ってしまえば自分を守るための「事故防止」だと思います。
確認していること多くないと思うかもしれませんが、どの動作も必要な作業です。
1、停止位置を指で指してドアを開けて良い箇所なのか確認しています。
2、ドアを開けた後は信号が開いているのか確認しています。
3、お客様の乗降を確認して、発車メロディーを鳴らしています。
4、ドアを閉めたらドアに挟まってないか確認します。
5、100%安全と判断したら、発車ブザーで運転士に知らせています。
6、ホームを過ぎたら、後方に以上がないか確認します。
流れはこのような感じですが、確認していることがいっぱいあるかと思います。
この作業中にもし、お客様から声をかけられたり、何かしらのことがあって作業が途中で中断したら、そこから作業を開始するのではなく、1つ2つ戻る又は最初から動作を始めるようにしています。
理由は、思い込みがある場合があるからです。
そのくらい自分を疑って最初からやれば、事故を起こさないと思うので、徹底している理由の参考になれば幸いです。
見習い時代に感じたこと
駅員の時から、ホーム監視の仕事をしていて同じ基本動作ではもちろんないのですが決まりごとがあって指差確認呼称をやっていたので、車掌になっても、こんなに確認することが多いのとは思いませんでした。
見習いの時には、必要以上に確認していたので電車はいつも遅れてしまいましたが、安全に対する意識はすごく高まったと思っています。
教育で、先輩が苦い失敗があって今の基本動作があると口酸っぱく何度も言われてきたので、しっかり守らないと事故してしまうと思いながら確実にこなしていました。
その上で、指導員の作業を見せてもらって自分のものに出来ることは吸収する努力をしました。
この見習い期間で、いかに確認に対する意識が持てるかで今後の業務に影響すると思います。
失敗しない為に、確認の大切さを知って欲しいです。
今、自分が意識していること
先ほど書いた、1・2・3・4・5の流れの作業に関して毎回同じ手順で声に出してやっています。
特にこの作業箇所が事故が起きやすい(ミスしやすい)箇所になるので神経をすごく使っています。
100%120%安全だと思ってから発車させる努力をしているので今のところミスしていませんが、大丈夫だろうと思った瞬間ミスするんだろうなとも思っています。
何度もヒヤッとしたことたくさんありましたが、基本動作が守ってくれました。
それくらい大事なことなので、基本動作の励行是非徹底して安全を守って欲しいと思います。
これが出来れば、車掌の仕事は出来ます。
これから是非自信を持って目指して欲しいです。
確認を繰り返すことは、決して無駄ではありません。
それは安全を守るための基本であり、信頼を積み重ねる行動でもあります。
これからも一つ一つの確認を大切にしながら、責任ある仕事を続けていきたいと思います。
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