車掌見習い時代、先輩の背中を見て学んだこと|今でも忘れない教え

見習い時代の私は、常に不安と緊張の中で仕事をしていました。

自分のことで精一杯で、周囲を見る余裕もあまりなかったように思います。

そんな中で、ある先輩の姿が強く印象に残っています。

直接多くを語るわけではありませんでしたが、その背中から学んだことは今でも私の支えになっています。

車掌の仕事は、教わるだけでは身につかないことも多くあります。
実際に先輩の仕事を見て、自分で考えながら学ぶ時間も、とても大切だと感じました。

見習いの頃は余裕がなかった

どの作業をやるにしても余裕を持ってやるのは難しかったのですが、指導員から他の先輩の作業も見てみようと提案して頂いたことで列車に便乗させてもらったり外からどうゆう作業をしているか見ることが出来ました。

そこで感じたことは、作業の無駄がないであったり、放送も型があった上で伝えたい情報をしっかり伝えていました。

また、乗務中に気をつけておいた方が良いことなど指導員よりも経験年数が豊富な方に便乗させてもらった時には知らなかったことも多く学ぶことが出来ました。

客観的に見ることで、本当に学びが多かったです。
私は見習いが終わった後も継続して続けています。

当時は、自分のことで精一杯だったため、他の車掌の仕事ぶりを見る余裕はほとんどありませんでした。
しかし、実際に先輩の乗務を見る機会をいただいたことで、「こんな考え方ややり方があるんだ」と視野が一気に広がりました。

先輩の何気ない行動

客観的に見ていると、1つ1つの作業が丁寧でとてもゆっくりに感じて正直この作業だったら絶対遅延膨らむと思っていましたが、全く遅れもなく、むしろ定時。びっくりしました。
一方で自分はいつも遅れが膨らんでるので、なんでか便乗中に聞いたことがありました。
回復出来る区間と、どの駅が乗降が多いか把握しておくと経験を積んでいくうちに定時で持っていくことが出来ると教えてもらいました。

当時の私は、「ゆっくり作業すると遅れてしまう」と思い込んでいました。
しかし先輩は、一つひとつを丁寧に確認しながらも無駄な動きがなく、結果として定時運転を続けていました。
その姿を見て、「速さよりも正確さが大切なんだ」と初めて理解しました。

言葉よりも伝わったもの

いろんな人の作業を見る大切さを学びました。
見ていると、この作業は自分の物にしてみようであったり真似してみようと思うと思います。
私が継続的に今も実施しているのはそれが理由です。
何十年も経験している人の作業を見ていると事故を起こさないための確認が自然と身についているように感じました。

実際に目で見て学ぶことは、教科書やマニュアルでは得られない経験でした。
だからこそ、今でも時間があれば先輩の仕事ぶりを見て、新しい気付きがないか意識しています。

今、自分が意識していること

見ているだけでなく、いい作業と思ったものは実際に乗務中にチャレンジしてやっています。

見て学んだこと以外に教えてもらった、例えば回復出来る区間と、どの駅が乗降が多いか把握しておくことに関しては勉強したことで定時で引継ぎ出来るようになったと思います。

先輩方の作業を見ることで参考になると思うので、ちょっと作業を見る習慣をつけておくと、成長出来ると思います。

見て終わりではなく、「なぜそのやり方なのか」を考えながら真似することが大切だと思います。
そうすることで、自分の仕事にも少しずつ取り入れられるようになりました。

まとめ

見習い時代は、教わることばかりに意識が向いていました。

しかし、本当に大切なことは、先輩の姿勢や行動の中にあったのだと今になって感じます。

言葉にされなくても伝わるものがある。

あのとき見た先輩の背中を、今は自分が後輩に見せられるようになりたいと思っています。

見習い時代に見た先輩の背中は、今でも私の仕事の基準になっています。

いつか自分も、後輩からそう思ってもらえる車掌になりたいです。

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