車掌見習いになると、毎日のように新しいことを覚えなければいけません。
そんな中で、
「同期はできているのに、自分だけできない」
「周りについていけない」
「自分だけ覚えるのが遅い気がする」
「このまま車掌になれるのだろうか」
と不安になることがあると思います。
私自身も車掌見習いの頃、何度も同期との差を感じて焦ったことがあります。
同じことを教えてもらっているのに、自分だけうまくできなかったり、他の人はできていることが自分にはできなかったりすると、「自分は車掌に向いていないのではないか」と考えてしまいました。
実際に、定時運行がうまくできずに落ち込んだり、注意を受けて自信をなくしたこともあります。
それでも、周りと比べるのではなく、自分ができなかったことを一つずつ振り返り、次の乗務で改善することを繰り返していきました。
その結果、無事に見習い期間を終え、現在は現役車掌として仕事をしています。
この記事では、私が車掌見習い時代に周りについていけないと感じた経験と、そこからどのように考え方を変えて乗り越えていったのかを、実体験をもとにお伝えします。
同期は出来ているのに自分は出来ない
実際現場配属になると、指導員とついて実践で勉強することになるのですが同期と比べる場面は全体のスケジュールから半分くらいの間に考えることが多いと思います。
私は、そうで特に報告箇所のところは感じていました。
その時は、
同期は出来ているのでは?
自分だけが出来ないのでは?
難しい・なかなかうまく出来ない
そんな不安を常に感じながら乗務していましたが、中間試験まではなかなかうまく報告することが出来なく大丈夫なのかと心配していたことを覚えています。
何度も同じ往路復路で通っているのに、
・報告が遅れる
・時分を間違える
・報告してたら次駅到着しそうになる又はほぼ到着してしまった
・到着監視に遅れる
失敗の連続で、同期と比べることもそうですが、そもそも向いているのかなんて考えることだってありました。
実際、失敗して次うまくやろうと何度もイメージトレーニングをするのですが感覚を掴むまで時間がかかりましたし、こことここの駅間は何分だから余裕はあるけど、こことここの駅は駅間が短いからすぐに報告と発車時分間違いないようにしようと考えながらやっていたのですが、当時デジタルの時計での確認は出来なかったので咄嗟に時計を確認しても秒単位を間違えることが多く本当に苦労しました。
正直、見習いを終えることは果たして出来るのだろうかと思うこともありました。
実際に同期との差を感じた場面
同期が実際にどのくらいまで進捗しているのか気になって聞いた時にそれは大体できるようになったと聞いた時には差を感じました。
同期に聞かない限り差を感じる場面はないので、聞かなければ自分のことだけに集中できるかと思います。
自分が聞いてしまったことは、
今どんな感じ?
定時運行出来てる?
指導員から注意されたりしてる?
失敗とかした?
入庫・出庫とか特殊な扱い覚えられてる?
そんなことを聞いて、差を感じたりしてしまいました。
まだ始まったばかりだったのになんでそんなに焦っていたんだろうと振り返ってみると思うのですが、
当時はいっぱいいっぱいだったので周りと比較してしまった自分がいました。
一番焦った時期
試験が近づくにつれて焦りが増していきました。
同期と比べるだけでなく試験に落ちたら、指導員にも周りの先輩方や上司にも大丈夫なのかと心配されてしまうのではないかと焦っていました。
「向いていないのでは」と考えましたし、周りと比較して落ち込んだこともありました。
それでも翌日の乗務はやってきます。
とにかく目の前のことだけに集中して、試験の時はその結果をしっかり受け止めて次頑張ろうとやっていました。
そこからどうしたか
人と比較するのをやめました。
比べて何か自分にとって得することは何一つないと気づきました。
とにかく言われたことをしっかり覚えること、同期のことじゃなくて指導員に言われたことを徹底して覚える。
自分が注意されたことをメモ 復習・予習する
次の乗務で改善する
分からないことは指導員に確認
このように一つずつ問題点をクリアしていくことで少しずつ出来ることを増やすようにしていきました。
結果的に、中間試験も無事に異常なしでしたし他の試験も特に指摘点はなかったのでやり方自体は間違えていなかったように思います。
大事なことは自分なりの方法を見つけることで、他人と比べないことです。
比べる同期が同じ線じゃなかったら余計に聞く意味はないと思います。
その線の特徴があって自分が担当する線と全然取り扱いが違うこともあります。
だからこそ、比べようがないですし最終的な試験で合格すれば独車できるのでそこまで心配しない方が自分の為に良いかと思います。
今振り返って思うこと
私は結構心配性なので、このくらいで大丈夫なのかと心配になることがありました。
最初からできる人なんていないので、そこは余計な心配だったと思います。
最終的に独車出来ましたし、
報告や入庫出庫や特殊な取り扱い、車内放送、異常時の取り扱いできるようになりました。
そこまで、指導員は仕上げてくれます。
もちろんそれにプラスして自分なりの努力も必要です。
私は、唯一独車まで「定時運行」は出来ませんでした。
定時運行はもちろん大事ですが、それよりも安全の方が大事と言われていたので独車してから自分のペースでやれば大丈夫とのことだったので今では定時運行ができるようになりました。
指導員や監督者から見られていると慎重に慎重にがどうしても優先してしまって電車が遅れてしまうことがよくあります。
これから見習いが始まる方はその経験をすることがあるかと思いますが、そこまで心配しなくて大丈夫です。
必ずできるようになりますし私がそうだったのでまず一つずつクリアして行けば良いと思います。
今、周りについていけてない人へ
焦る気持ちはすごく分かります。
「自分だけダメ」と決めつけなくていいと思います。
全てパーフェクトに出来る人なんていません。
失敗を繰り返して、少しずつ出来るようになっていくので、それが自信になります。
自信がついてくると、楽しさだったりやりがいを感じられるようになります。
そうなれば、周りについていくことに関して心配する必要ないですし、車掌になりたいと言う気持ちが優先になって楽しくなってくると思います。
ただし、体調を崩すほど無理はしないことが大切です。
やってみると向いてる向いてないがはっきりしてきます。
向いていないことを続けることほどしんどいことはありません。
毎日憂鬱になって心と体を壊してしまっては他の仕事すら出来なくなってしまうので、無理と感じたらリタイアすることも大事な判断で間違ってはいません。
独車が一つのゴールになりますが、ゴールすれば全員一緒です。
周りと比べることよりもゴールを目指して一つずつやれば近づいていきます。
周りを気にしないで車掌をやっていない人と何か愚痴を言ったりして乗り切ることもオススメです。
私も苦労して車掌になった身なので何かあればご相談頂ければ幸いです。
まとめ
車掌見習いの頃は、同期と比べて「自分だけ遅れている」「本当に車掌になれるのだろうか」と何度も不安になりました。
私自身、報告や時分確認、定時運行などで失敗を繰り返し、向いていないのではないかと思ったこともあります。
しかし、同期と自分を比べるのではなく、指導員から教わったことや自分が注意されたことに目を向け、一つずつ改善していくことで少しずつできることが増えていきました。
見習い期間中は、最初から完璧にできる必要はありません。
失敗したら原因を振り返り、分からないことは確認して、次の乗務で一つ改善する。
その積み重ねが自信につながっていくと思います。
私も周りについていけないと悩みましたが、最終的には無事に独車し、現在は現役車掌として仕事をしています。
今、同期との差に焦っている方も、周りと比べすぎず、まずは目の前のことを一つずつクリアしてみてください。
ただし、心や体を壊してまで続ける必要はありません。
自分の状態を大切にしながら、自分なりのペースで車掌を目指していけばいいと思います。
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