車掌の仕事で一番怖かった瞬間|今でも忘れられない出来事

車掌の仕事は、日々安全に関わる業務が多く、
時には強い恐怖を感じる瞬間もあります。

普段は冷静に対応していても、
「これは本当に怖かった」と今でも思い出す出来事があります。

この記事では、車掌として働く中で
一番怖かった瞬間について、
実体験をもとに正直に書いていきます。

どんな状況だったのか

いつも通り駅に到着し、お客様の乗降が終わったことを確認してドアを閉めました。
発車合図を出そうとしたその瞬間、一つのドアだけが閉まらず、閉扉した後に車側に異常のランプが赤く点灯していました。
普段ならすぐ閉まるはずなので、「何かがおかしい」とすぐに感じました。
日中時間帯に閑散としていましたし、ドア挟みなんてするのかなと思いました。

再度ドアを開け直して閉め直したにも関わらず、状況は変わらなかったのでドア故障かと思いました。

なぜ怖かったのか

最初はお客様の荷物を挟んでいるんだろうと思い再開扉しました。

再度安全を確認しドアの閉扉を試しましたが、同じ箇所が赤く光っていて再度、ドアを開けました。

車内放送を利用して手荷物お身体を引いてもらうよう放送しドアの開け閉めを何度か試しましたが、状況が変わらず車両故障かと思い一気に怖くなりました。

遅延もどんどん膨らんでいったのが焦りと怖さが増していったのだと思います。

そのときどう対応したか

運転士にドアが閉まらない旨を伝え、自分が現地に行って確認しに行くことを伝えました。
お客様にも状況をお伝えし、発車までお時間を頂くことを放送しました。
現地を見てみたところ、小さい小石がドアレールに乗っかっていました。それを除去し乗務員室に戻って運転士に状況を伝え再度1から作業を実施し、ドアを閉めました。
異常があった箇所は通常通りドアが閉まりました。

終わった後の気持ち

こんな小石でもドアが閉まらないのかとびっくりしました。
事前にそうゆうこともあると教えてもらっていたので、もしかしたらドアレールに何かあるかもと疑うことが出来ました。
異常がなく閉められた時にはものすごくホッとした気持ちになりました。

ドアが正常に閉まり、無事に発車できた瞬間は本当に安心しました。
同時に、「ほんの小さな異物でも安全装置はしっかり反応するんだ」と改めて鉄道の安全性を実感しました。

今振り返って思うこと

遅延が膨らんでいくに連れて、焦りが増して冷静さを失って行っているのがわかりました。
知識をどれだけ持っているかで対応の速さも全然変わってきますし何も知らなかったら発車出来ないところでした。
安全は取れてドアを閉めているのに閉まらないと怖いと思うかも知れませんが、そうゆうこともあるんだと知ってもらえると嬉しいです。

この経験があってからは、「故障かもしれない」と決めつけるのではなく、一つひとつ原因を確認することを意識するようになりました。
焦る気持ちはありましたが、焦って判断を誤ることの方が危険だと学びました。

見習い時代に「小石一つでもドアは閉まらなくなることがある」と教わっていた知識が、この時初めて役に立ちました。

座学で学んだことは現場では本当に大切だと実感した出来事でした。

まとめ

車掌の仕事では、怖いと感じる瞬間もあります。

当時は必死でしたが、
その経験があったからこそ、
安全意識がさらに高まったと感じています。

これから車掌を目指す方には、
怖い経験も無駄ではなく、
必ず自分の力になっていくということを伝えたいです。

今でもドアが一度で閉まらなかった時は、この出来事を思い出し、焦らず原因を確認することを心掛けています。

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