車掌の仕事をしていると、思いがけない出来事に直面することがあります。
大きなトラブルでなくても、その場の空気が一瞬で変わる瞬間があります。
そんなときに強く感じるのが、「冷静でいること」の難しさです。
今回は、現場で冷静さが試される瞬間と、そこから学んだことについてお話しします。
見習い時代は焦ることが多かった
見習い期間中はどの瞬間も焦ることは多かったのですが、通常と異なることが1回だけだけありました。
それは所定停止位置手前で停止した時のことです。
その時頭が真っ白になっていたことを今でも覚えています。
順序的には
1、車内のお客様に状況をお伝えする
2、車外のお客様にも状況をお伝えする
3、運転士とやりとりする(電車動かす所定停止位置到着後ドア開けて良いかなど)
4、車内のお客様にドアが開く旨お伝えする
5、車外のお客様にドアが開く旨お伝えする
このような流れで対応していくのですが、指導員がその時はやってくれて対応が早過ぎて全然何をやっているか当時はわかりませんでした。
自分が対応するってなった時には出来るのか心配になりましたが、当時の状況をしっかり整理してイメージトレーニングしました。
当時は指導員が対応してくれたため無事に終わりましたが、「もし自分一人だったら同じように対応できただろうか」と何度も考えました。
その出来事をきっかけに、異常時の対応手順を繰り返し確認するようになりました。
想定外が起きたときの空気
車内・車外お客様からすごい見られます。今回は所定停止位置手前に停止してしまった事象ですが早くドアを開けてという目線を感じます。
自分自身も早く開けないとって思うのですが、手順を間違えてしまうと間違えた対応をしてしまうので冷静に対応して欲しいと思います。
そういう時はもう列車は遅延してしまっているので、次に行う作業が雑にならないよう注意して欲しいです。
お客様からすると「なぜドアが開かないのだろう」と感じる数十秒でも、車掌にとっては安全を確認するための大切な時間です。
焦ってドアを開けるのではなく、正しい手順で対応することが何より重要だと学びました。
冷静さが周囲に与える影響
まずは、お詫び放送しっかりすること。
落ち着いた作業を実施することで、お客様にも運転士にも指令にも安心感を与えることが出来ます。
深呼吸しても良いと思います。
異常時が起きた時、長時間車内に閉じ込めてしまうと場合によっては車外脱出してしまう可能性も無きにしも非ずなので冷静な判断が早期復旧につながることは知っておいて下さい。
車掌が落ち着いて放送や対応を行うことで、お客様の不安も少し和らぎます。
だからこそ、自分自身が慌てないことも安全運行の一部なのだと思っています。
今、自分が意識していること
乗務員は経験プラス知識が必要です。
何か起きた時にマニュアルを確認している余裕がない場面もあります。
経験が浅いうちは常に知識習得に励むようにして、今でもこうゆうときはどうするんだろうと思った時は先輩に聞くようにしています。
知識があると、多少なりとも冷静に対応出来ます。
通勤ラッシュの場合の異常時は特にものすごいプレッシャーを感じます。混雑してますし、会社に遅れてしまうことから乗務員室すごく見られるのですが落ち着いて冷静に対応すれば今運転再開まで一生懸命やっているだとわかってくれると思います。
経験を積んだ今でも、「慣れたから大丈夫」と思わないようにしています。
冷静さは経験だけで身につくものではなく、毎日の基本動作を積み重ねることで保たれるものだと感じています。
まとめ
車掌の仕事では、予想外の出来事が起こることもあります。
そんなときこそ、冷静さが何よりも大切だと感じています。
焦りは周囲にも伝わりますが、落ち着いた対応もまた伝わります。
だからこそ、どんな状況でも一呼吸置いて行動できるよう、日々意識を続けています。
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