異常時対応は、見習い期間の中でも特に緊張する場面でした。
マニュアルは頭に入っていても、実際の現場では想定通りに進まないことが多く、判断に迷うこともありました。
見習いとして現場に立つ中で、異常時対応を通して多くのことを学びました。
この記事では、車掌見習い時代に異常時対応で感じたことや、学んだことを振り返ってみたいと思います。
これから見習い期間に入る方や、異常時対応に不安を感じている方の参考になれば嬉しいです。
異常時対応で一番緊張した場面
・予想していなかった事象が起きたとき
異常時はなんと言ってもいつ起きるかわかりません。準備しようがないので、起こった瞬間一気に緊張しました。
私が経験した異常時対応です。これから車掌業務をやる方このようなこともあるのかと参考にして頂ければと思います。
1:ホーム上の急病人
2:駆け降り乗車時、ドアにぶつかり転倒(その場から動けず)
3:夕ラッシュ中車内に大きな血溜まり(人の血ではなかった)
4:ドア1扉閉扉不可
5:ドア全扉開扉不可
6:進出中に旅客接近
7:他列車異音感知(長時間運転見合わせ)
8:信号トラブル(長時間運転見合わせ)
9:旅客トラブル(ラッシュ中の喧嘩)
10:異線進入(長時間運転見合わせ)
などなど、本当に準備してないことが急に実際起きた経験談です。
車内放送、関係箇所への報告、運転士と情報共有やること盛りだくさんでした。
・無線や指示が同時に入ってきた場面
異常時にあたると、走行中に無線・到着時に無線があって指示と同時に対応に向かいます。
間違った対応をしないように、メモを取ったり復唱したり、運転士と相互確認したり自分が今何をやっているのか焦りと緊張で訳がわからなくなる瞬間がありました。
・乗客対応と作業が重なったとき
通常は一つ一つの作業を確実にこなしくて行くものの、異常時の場合は、駅到着後にドアの開扉してお客様に何が今起こっているのか状況を説明します。
その後は運転士や指令に連絡して指示をもらった後に対応に向かいます。
全て同時進行のように動くので、早期復旧の為にやらないといけないことがあります。
緊張が連続するので、出来る限り落ち着いて対応することが大切だと思いました。
マニュアルだけでは対応できなかったこと
座学の研修期間中に一通り、異常時対応のやり方は勉強してきます。
ただ、実際に乗務していると、準備が出来ていないのでいざ事の事象が起こると何を今やったのか、わからなくなってしまい、指導員に助けてもらうことが多くマニュアルだけでは対応出来ませんでした。
指導員や先輩の動きから学んだこと
・異常時対応で特に大切だと感じたこと
経験が浅いうちは焦ってしまいます。
自分がまず落ち着くこと。
これは本当に大事で今でも大切にしています。
・失敗から学んだ教訓
メモをしっかり残す。
発生時間、どの場所でどんな状況でどんな失敗をしたか。
失敗した箇所に対して自分はどういう事故防止対策をするのか明確にしておくこと。
次は絶対に失敗しないように見習い期間中に全て習得するんだという気持ちで常に取り組んでいました。
見習いとして異常時に意識していたこと
・異常時対応を経験して考え方がどう変わったか
マニュアルだけじゃないんだと思ったのがまず一つ。
常に1乗務に何かあるんだという気持ちで乗務していると、何か起きた時に対応が早く出来るという自信になりました。
私の経験で絶対に押さえておいた方が良いところ
1:車内放送で状況を伝える
2:運転士に情報を共有する
3:指令に情報を伝える
この3つを押さえておくことで、全然気持ちが楽になります。
今振り返って思うこと
・冷静さの重要性
何度か記載していますが、自分が冷静じゃないとお客様を不安にさせてしまいますし、場合によっては併発事故も考えられるので、まずは深呼吸するようにしていました。
・基本動作を守ること
基本動作が出来ていないと異常時と同時に作業しているので、何か抜けが出てしまう場合があります。
なので、基本動作は徹底して作業の途中で何か起きた場合はその問題を解決した後にもう一度最初から基本動作を始めるように意識していました。
・一人で抱え込まない姿勢
運転士・駅・指令など頼れます。
何か不安だと感じたら、すぐ連絡して指示を仰ぐことを決めています。
まとめ
異常時対応は、見習い時代に最も緊張した業務の一つでした。
しかしその経験を通して、冷静に行動することや基本動作を守る大切さを学びました。
当時は大変でしたが、今振り返ると無駄な経験は一つもなかったと感じています。
知識と経験が自分に自信を与えてくれます。
最初は誰でも出来ません。
不安と緊張が同時にぶつかる瞬間もあるかもしれないですが、関係箇所も早期復旧に向けて動いてくれるので、一人で抱え込まずに連絡・相談をしてもらえればと思います。
この記事が少しでもお力になれば幸いです。
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