車掌見習いの期間を終え、いよいよ一人で乗務する日がやってきました。
それまで何度も指導員の方と一緒に乗務し、基本動作や異常時対応を学んできましたが、一人で乗務するとなると緊張感はまったく違います。
「本当に一人で大丈夫だろうか。」
「もし何かトラブルが起きたらどうしよう。」
そんな不安を抱えながら迎えた初めての一人乗務は、今でも鮮明に覚えています。
この記事では、車掌になって初めて一人で乗務した日の様子や、そのとき感じたこと、そして今振り返って思うことを実体験をもとにお伝えします。
これから車掌を目指す方や、見習い期間を終えて一人乗務を控えている方の参考になれば嬉しいです。
一人乗務の日が決まったときの気持ち
全ての試験に合格したんだという安堵感と長かったなという気持ち両方がありました。
不安な気持ちよりも「やっと一人で乗れるんだ」という楽しみが勝っていたように思います。
自分が覚悟を決めて独車出来た時はとても嬉しかったです。
これから目指す方や今実際に研修中の方は思うかもしれないですが、こんなに見習いが終わるまでの過程は長いのかと感じると思います。
だからこそ達成感があります。
一つ100%まで出来ていないことがあって、それは定時運行です。
見習い期間中にミスしないようにゆっくり丁寧に作業していた為、大体30秒延またはそれ以上はしていて定時運行が出来ていなかったので、心配はしていました。
指導員は遅れることに関しては、一人で乗務すれば出来るようになるからと言ってましたのでそれを信じるようにしました。
運転士に迷惑かけないかな?周りに言われたりしないかな?そんなことを思っていましたが、同じ線に配属になった同期も、定時運行は出来ていなかったので、これから目指す方は心配しすぎないで大丈夫です。
でも合格をもらって一人乗務できることになったので、自信を持って乗務しようと決めていました。
私自身も車掌になって1年ほど経ちましたが、今では定時運行も以前より落ち着いてできるようになりました。
最初は誰でも不安がありますが、経験を積めば必ず慣れていきます。
だからこそ、これから一人乗務を迎える方も安心して経験を積んでほしいと思います。
指導員からは、全部伝えたつもりだけどわからないことがあったらなんでも聞いてと言われてました。
初めて一人で乗務した当日の流れ
出勤して、いつも点呼をとる時に隣にいた指導員がいないのは不思議な気持ちでした。
点呼執行者から「事故なく戻ってくること」この言葉がとても印象的でした。
遅れても良いから、安全にお願いねと言われた時には緊張がほぐれました。
今までは、ミスした時は基本は指導員の責任でしたが、これからはやってしまった本人になります。
点呼が終わった後、携帯カバンの中身を確認して乗務待機している時は
まだかまだかと、そわそわしていたのを今でも覚えています。
初めて一人で乗務した日は日勤だったので朝ラッシュを担当する乗務でした。
乗車点呼を取って、1本目の往路復路は一人で乗務しました。
2本目は監督者が乗ってきて、遅れ等の報告を実施しました。
3本目はまた一人で往路復路とも乗務しました。
一番緊張した瞬間
朝ラッシュということもあって、全部一人でやらないといけないので急病人や異常は発生しないでと思って緊張しながら作業していました。
初めて乗務した日、朝はダイヤが乱れていたので遅れのことは特に気にしないで安全第一で作業出来たのは良かったです。
遅れているので、遅れに関してのお詫び放送を実施したり今まで習ってきたことを存分に活かしました。
緊張した瞬間ですが、「ラッシュ中のドア操作」です。
挟まっているかもしれないと感じたら、再開扉を繰り返して完全に安全と思った上で発車ブザーを送っていました。
発車ブザーを送るまで何度もホームを確認し、「これで大丈夫」と自分で納得してから合図を送るようにしていました。
一人で乗務して感じたこと
乗務員室ってこんなに広いんだと感じました。
ずっと指導員が隣にいたのとドア操作時は指導員は常に近くで見ていたのでその圧迫感は無くて広々しているなと思いました。
後は、一人空間なので居心地が良いなと思ってストレスを全く感じなかったです。
正直この仕事をずっと続けらたらなと思うくらい私は良かったです。
1本目の乗務が終わった後は、より自信が持てました。
一つ思ったことがあって、他の線ではワンマン運転が始まっているところもあって
このままずっと車掌を続けたいと思えたのと同時に、この先自分の担当する線がワンマン運転が始まって車掌が必要なくなってしまったらどうしようと、この先のことも考えてしまいました。
車掌として働き始めたことで、「この仕事は将来どうなるのだろう」と考えるようにもなりました。
将来性については、こちらの記事で詳しくまとめていますので、興味のある方はぜひご覧ください。
乗務を終えたときの気持ち
まずは、ホッとしました。
次も出来ると自信も付きました。
異常時に当たったら大丈夫かとそんなことも思いました。
初日は異常時に当たることはなく無事に終えたので安堵感と早いうちに経験をしておきたいとそんな気持ちが残った日になりました。
一つ思ったことは、心配は必要ないんだなと思いました。
数々の試験に合格して一人で乗ることをOKしてもらっているので、乗務中も全然不安はなかったです。
今振り返って思うこと
まずは何より車掌の経験ができて良かったです。
手を挙げてチャレンジしてみたことは本当に自分の財産になりました。
このまま何もやらなかったら、駅員のままでしたが私は車掌になったことで将来的に駅員・車掌・駅の監督者・車掌の監督者になれる選択肢が増えたことになります。
車掌になったことで、後ろの景色はわかりました。
駅員の時は目指すことすら思わなかった、運転士への道も今は考えるようになりました。
だからこそ、車掌の仕事を頑張って色々経験して将来を見据えて仕事をしたいと思いました。
恐らくこれから目指す方は、同じように思う人はいると思います。
頑張ったことに関して意味がないことはないです。
一人で乗務してこんなにも人間的な対人のストレスを感じない仕事があるんだと思います。
気持ちに楽でやっていて楽しいので是非それを感じて欲しいです。
まとめ
一人で乗務した初日は点呼を取ってから乗務開始するまで、ソワソワしましたが乗ってからは楽しいと思えた日でした。
全てが報われたんだと同時に、家族・友人に車掌になったと報告することが出来てびっくりされました。
新しい仕事にチャレンジしたことが全て良い方向に向かっていっているように感じて、次は運転士にチャレンジしてみようと思います。
いつか私の記事は次運転士に向けて発信出来るように努力を続けて行きたいと思います。
それと併せて、車掌の経験を積んで皆様の疑問にしっかり答えられるそんな車掌を目指していきたいと思います。
独車まで長い道のりですが、一人で乗務すると感動がありますのでそれを目指して頑張って欲しいと思います。
初めて一人で乗務した日は、不安よりも「やっとここまで来られた」という達成感の方が大きかったことを今でも覚えています。
見習い期間は長く感じますが、その先には一人で乗務できる喜びがあります。
これから車掌を目指す方や、見習い期間を頑張っている方には、その日を楽しみに一歩ずつ成長していってほしいと思います。
私自身もこれからさらに経験を積み、車掌として成長しながら、このブログで現場のリアルを発信し続けていきます。

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