雨の日に電車を利用していると、
「いつもより遅れやすいな…」
「乗務員さんって雨の日は大変そう」
と感じたことがある方もいると思います。
実際、雨の日の車掌業務は普段以上に気を使う場面が多く、通常時とは違う緊張感があります。
私自身も現役として乗務する中で、雨の日特有の危険性やプレッシャーを何度も経験してきました。
特にラッシュ時間帯やホームが混雑している時は、事故を防ぐためにいつも以上に慎重な確認が必要になります。
この記事では、
車掌が雨の日に特に気を付けていることや、現場で実際に感じているリアルについて解説していきます。
これから車掌を目指す方や、鉄道の仕事に興味がある方の参考になれば幸いです。
車掌が雨の日に特に気を付けていること|結論
結論:2つ特に気を付けていることがあります。
1つ目:傘がドアから出ていないか
2つ目:気圧の変化で体調不良が多くなる
この2つを私は特に気にして気を付けて乗務しています。
理由は、まず傘がドアから出ていないかということについて、ラッシュ時はドアを閉めた際にお客様が挟まっているのか?それとも傘が出ているのか?わからないことがよくあります。
挟まれた状態であると、保安装置上発車することは出来ません。
なので、少しでも違和感を感じたら「発車ブザーを押さず」再度ドアを開けて車内放送で「手荷物お身体お引きください」などの放送を実施し閉めるように心がけて確実に安全と判断した上で発車ブザーを押すようにしています。
2つ目の気圧の変化で体調不良が多くなるこれはよく雨の日にあります。
雨の日の気圧の変化による頭痛や、ラッシュ時の混雑によって気分が悪くなるが起きて急病人が発生しやすいです。
また、雨の日は晴れの日よりも厚着をしてくるお客様が多いです。
少しでも車内の環境をよくする為に、空調管理には特に気を付けるようにしています。
車内放送でも、「車内で具合いが悪くなられた際は、無理をなさらないように」してもらう放送をするように心がけています。
特に気を付けている理由で異常が起きやすのがわかるかと思いますが、ダイヤが乱れやすいので細心の注意をして乗務しています。
雨の日はなぜ危険性が高くなる?
多くの理由があります。
・傘によるドア挟み
・視界悪化によるドア操作に時間を要する
・気圧による体調不良
・滑りやすい
ドア操作に晴れの日より時間がかかってしまう為、ラッシュ時は遅れてしまうことが多くその要因から異常時が発生しやすいです。
ホーム確認で特に意識していること
乗降は特に意識しています。
所定停止位置に到着してからドアを開けて、お客様の動向をしっかり確認してから発車メロディーを鳴らしてドアを閉めるようにしていますが、駆け込む際に滑って転んでしまう可能性もあるので余裕を持った作業を心がけています。
「灯台下暗し」車掌位置の目の前は後ろから駆け込んでドア挟みは意外と多いです。
ドアを閉扉して異常がないなと思って、目の前で挟んでいたというケースも多いです。
発車メロディーが鳴り終わって、閉める前に後ろの気配も感じながらドアを閉めるようにしています。
雨の日は違和感が少しでもあったら、一旦ドアを開けて再度ドアを閉めて安全確認。
晴れの日よりも、傘などで挟んでいることがあるので、注意するように意識しています。
ドア挟みに神経を使う理由
雨の日は視界も悪い為、どこで挟んでいるのかわからない時があります。
特に一番先頭の方は「景色と同化。特に黒色。」が本当に見えづらく閉めて良いのか迷う時があります。
車掌用のテレビと目視でお客様はいないと判断してから閉めるので、ものすごく神経を使います。
車掌の仕事で一番重要な業務は、ドア操作だと思っています。
雨の日は異常時が起きやすいのは今まで色々経験したので、「疑わしきは発車させず」の精神で安全を完全に確かめてからドア操作するようにしています。
雨の日は遅延が発生しやすい
雨のラッシュ時は、どの乗務員も何か挟んでいないか、より注意して発車させるので遅延しやすいです。
実際、ダイヤ通りに運行させるよりも安全第一なので雨の日はより通常より時間をかけて指差呼称して安全を確かめて発車させています。
だからこそ、遅延が発生しやすいのかと思います。
事実、ドア挟みしていて再度開けて閉める動作が多くなるので遅れてしまいます。
実際にヒヤッとした経験
いっぱいあります。
雨の日はダイヤが乱れやすいというのは先ほどの理由からあるのですが、そうなると今度はダイヤを戻す為に運行順序を変更するであったり、行先を変更するであったり指令から無線があります。
異常時と重なり、ダイヤが大幅に乱れてしまうと指令も、もう間も無く次駅で交代する乗務員に対して無線で指示を出してきます。
実際にヒヤッとした経験は、まさに上記で記載したもうすぐ駅到着の際に指令から行先変更と着番線変更、運行番号の変更があり、大慌てでメモを書きましたが行先変更・着番線変更は間違っていなかったものの、運行番号は間違って理解していました。
引継ぎ者が運行番号を把握していたので、そこは到着後修正出来て影響ありませんでした。
もし万が一、行先変更を間違えた場合は、お客様は降りる駅を間違えてしまうので多大なご迷惑をかけてしまう。
着番線変更を間違えて逆側のドアを開けてしまったらと思うと大ミスです。
落ち着くことは大事なことですが、このような急な対応にも冷静にならなければいけない瞬間が電車が動いている以上あることなので、知っておいて頂けると幸いです。
雨の日に車掌が意識している事故防止対策
自分の列車が晴れの日や通常運行と同様に出来るように、
・空調管理
・車内放送
・メモの準備(ダイヤ乱れ時)
この3点は、冷静な対応が出来るように事故防止として準備していることです。
雨の日は、厚着をしていることから車内混雑時は暑くなりがちです。
その為、空調は冷房・送風・除湿を考えて空調がどのくらい稼働しているのかも考慮しつつ急病人が発生しないように努めています。
車内放送一つにしても、手荷物引いてくださいをするだけで車内全体に伝えたいことが行き渡ります。
放送してない場合と比べて、ドア付近のお客様は荷物を引いて下さるのでドアも閉めやすくなるのは事実です。
ドア挟みによるご意見は車掌業務の中で多いことからお客様の安全の為に車内放送は気を付けて行うようにしています。
メモについては、雨の日はダイヤ乱れしやすいので常に自分の担当列車に無線が来ても良いように手元に置いて準備しています。
頭の中で、理解することだけはオススメしないのでメモ帳は持っておくべきかと思います。
無線で言われたことをメモして、それを復唱すれば絶対ミスはなくなるので事故防止として役立てています。
まとめ
雨の日は晴れの日と比べて異常時が起きやすいです。
ドア操作にしても、何か挟まっていることもよくあります。
いつもより神経を使うので、特に泊まり勤務で仮眠をとった翌日業務は眠い中ラッシュ時乗務するので注意が必要です。
ミスをするリスクが通常より高くなるので、眠気防止対策もしつつ事故防止対策も必要かと思います。
今回紹介した、なぜ雨の日に危険性が高くなるのか?自分なりに思っていることなので、これから見習いとして始まる方は実際乗務して、なんとなく言っていることがわかるかと思います。
これから車掌を目指そうと思っている方は、少しでも知っているだけで準備の仕方が変わってくるかと思いますので、少しでもお役になれば幸いです。
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