朝の通勤ラッシュで電車に乗っていると、
「車掌さんって毎日大変そう…」
「混雑している時ってどんなこと考えてるんだろう?」
と感じたことがある方もいると思います。
実際、朝ラッシュの乗務は通常時とは全く違います。
混雑・遅延・駆け込み乗車など、
普段以上に神経を使う場面が非常に多いです。
私自身も現役として働く中で、
朝ラッシュ特有のプレッシャーや緊張感を何度も経験してきました。
この記事では、
・朝ラッシュ乗務のリアル
・実際に神経を使う場面
・遅延が発生しやすい理由
について、現役目線で解説していきます。
朝ラッシュのリアル|結論
結論:ドア操作にかなり神経を使います。
挟まっていないか慎重になる為、遅延になりやすいのが実情です。
異常時にも当たりやすく、ダイヤ乱れになる確率がかなり高いです。
慎重に操作+異常時に当たった場合のダイヤ乱れとなると、日勤で出勤してる人は休憩時間が少なる可能性が高いです。
理由は電車がなかなか動かないからです。
先日、安全確認によりダイヤが乱れ出勤して1本目の乗務の時になかなか電車が先に進まず、折り返しの電車を担当する際も引き継ぐ電車が全然来なくて、1本目乗務が終わって事務所に戻り降車点呼をしてから2本目の乗務との間が2分しかなくトイレにだけ行きすぐ乗務するということがありました。
実質、約4時間の乗務をしました。
2本目の乗務を開始してからも、まだ正常のダイヤに戻ってなく事務所に戻って降車点呼を取ってから3本目の乗務開始まで15分しかなく、急いで昼ごはんを食べて3本目の乗務をしたのが先日ありました。
今書いている時期が5月です。
5月の特徴として、5月にはゴールデンウィークがあります。
進学・転職・異動など4月で環境が変わった方のゴールデンウィーク明けの仕事って憂鬱かと思いますが体調不良が起きやすいです。
鉄道で言うと色々な異常時に当たったりします。
朝ラッシュ、ダイヤが乱れて休憩時間がなく乗り回していることが正直普通にあります。
「ミス出来ないプレッシャー」「ミスしたら自己責任」休憩時間がなかったからと言う理由にはならないところが怖いところです。
ドア操作に神経も使うことから、かなり疲れます。
朝ラッシュは、最初から何か今日もあると思って乗務するように私はしています。
ドアが本当に閉まらない
1度では閉まらないことがよくあります。
特に乗降が多い駅なんかは、3回・4回再開扉します。
何が挟まっているのかもわからない時だってあります。
ラッシュ中はドアが閉まってから、指差確認呼称を徹底して一つ一つテレビや目視で異常の有無を確かめて出発ボタンを押すように心がけています。
時間を気にし過ぎて急いで閉めたりすると、
・降りるお客様の為に一度降りて乗るのを待っているお客様が乗れない場合がある
・お客様を挟んで閉まって怪我をさせてしまう
・何度も挟んで、何度もドアの開け閉めを繰り返し逆に遅れを作ってしまう
色々な危険があります。
乗車効率がすごく閉まらない可能性の方が高いことから安全サイドで丁寧にやることが大切です。
遅れが遅れを生む
先行列車が遅れを持つと、後続列車は列車間の安全確保することから接近することが出来ないので定時運行していても駅停車又は駅間で間隔調整することになります。
そうなると、当該列車も遅れ更にその後ろの列車、後ろの列車と波及して遅れが遅れを生むようになります。
朝ラッシュ中は繰り返しの再開扉や安全にドア操作をしていることから、このような現象が起きやすいです。
もちろん回復運転なんて、朝ラッシュ中なんて出来ないので運行順序を変更したりして正常のダイヤの戻す為に指令から連絡がきたりします。
車内放送もかなり神経を使う
神経を使う人は使うと思います。
遅れが出ると「お詫び放送」をします。
間隔調整した際には、間隔調整の旨とどのくらい停車するのか放送したりします。
ドアを閉める際に、ドア挟みがないように「ドア付近のお客様手荷物・お身体お引き下さい。ドアが閉まります。」など放送したりします。
この放送にはさらに意味があって、ラッシュ中は車内大変混雑しているのでドア付近のお客様は戸袋に衣類や荷物が引き込まれてしまう可能性があります。
戸袋障害になってしまうと、怪我であったり、衣類や荷物の損傷があったりします。
また、当該車両まで行って引き抜きの作業をしたりしないといけないので発車までに時間を要します。
多くのお客様に影響を与えてしまうことになるので、放送することによって注意してもらう意味も込めてドアを閉める前に放送したりします。
時と場合を考えて放送をしていることから、とても神経を使っています。
急病人対応が増えやすい
朝ラッシュ中は、
・仕事に行くストレス
・気圧
・混雑による暑さ
・貧血
などの影響により車内急病人が発生しやすいです。
外は涼しくても、車内が混雑し過ぎて身動きが出来ず衣類を脱ぐことが出来ないことから体調不良になったりします。
車掌が出来ることとして、一番大事なことは「空調管理」になります。
車内の混雑状況を確認して、冷房と送風を入れるのか・除湿と送風にするのか・車内の温度をどのくらいにするのか考え設定する必要があります。
不特定多数のお客様が乗っているので、ご意見を頂くことが結構あるのですが最優先事項を考え判断することが最も大事だと思っています。
急病人発生の判断は、
・車内のお客様に呼ばれる
・車内の非常通報ブザーで呼ばれる
・駅停車中はホームでお客様から呼ばれる
・発車後、ホーム監視中に具合の悪いお客様を見つける
こういった場合があります。
急病人発生時は、現地に行くのが基本です。
朝ラッシュ中は起きやすいと言うことを常に念頭に入れ乗務していた方が良いです。
私も何回もそのような状況に当たっています。
自分が冷静に落ち着いて対応することを心がけていますが、併発的に急病人が発生しないように放送をうまく活用しながら対応しています。
実際に一番プレッシャーを感じる瞬間
ダイヤが乱れて連続乗務になってしまう時は、一番プレッシャーを感じる時かと思います。
車掌業務に慣れた今でも怖いです。
目が疲れた状態で、また何時間も乗務するとなるとミスしてしまう場合があります。
集中力も1本目乗務している時より低下しているので、まだ朝ラッシュが終わってない時間帯だと
1本目と同様に、
・運行順序の変更の無線
・ドア操作(駆け込み等)
・空調
・車内放送
全部意識しないといけないので、大変です。
乗務開始前にしんどかったりしたら指令に報告してと上司に言われても言いづらいところがあるので、プレッシャー感じながら乗務しています。
朝ラッシュでダイヤが乱れる確率が高いので、こういった状況があると言うことを知っておくと参考になるかと思います。
まとめ
朝ラッシュは夕ラッシュよりも、異常時に当たる可能性が高いです。
朝ラッシュの方が大変だなという印象です。
朝ラッシュは日勤の人以外に非番の乗務員も乗務しています。
非番も眠い中、日勤者と同じ作業をしているので大変さはあります。
安全最優先で乗務していれば、問題なく乗務出来る思います。
ダイヤが乱れた時は、一つ問題点として乗務時間が長くなったり折り返し時間がほとんどない場合もあるのでトイレ問題はあったりします。
トイレに行きたいと思って、我慢している乗務員はいっぱいいると思いますし、私も何度も「これ降りるまで持つのかな」と思ったこともいっぱいあります。
トイレに行きたい雑念の嵐は要注意です。
ダイヤが乱れているので、
・自分がトイレに行ったら更に遅延してしまう
・他のお客様・運転士に迷惑をかけてしまう
そのように思いがちになってしまうと思うのですが、これから車掌を目指す方は無理だけは絶対しないようにして下さい。
自分の健康と安全が最優先です。
少しでも朝ラッシュのリアルが伝われば幸いです。
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