電車を利用していると、
「これくらい大丈夫かな?」
「急いでるから仕方ない」
と思って行動してしまうことがあるかもしれません。
ですが実際、車掌として乗務していると、
ヒヤッとする場面は本当に多いです。
私自身も現役として働く中で、
「本当に危なかった」と感じた瞬間を何度も経験してきました。
この記事では、
・車掌が危ないと感じる乗客の行動
・実際に現場でヒヤッとする瞬間
・事故防止のために意識していること
について、現役目線で解説していきます。
車掌が「危ない」と感じる乗客の行動|結論
結論:「急いでいる時の無理な行動」が一番危険です。
特に朝ラッシュ・夕ラッシュや遅延時又は土休日は、
駆け込み乗車や無理な乗降が増えます。
これだけでも、常に危ないの隣合わせと言うことに気が付くかと思いますが、だからこそ車掌は神経を使う仕事です。
「急いでいる時の無理な行動」その一瞬の行動が、
大きな事故につながる可能性もあります。
だからこそ、
車掌は少しの違和感でも発車を止めることがあります。
駆け込み乗車・駆け降り乗車
この2つが私に取ってすごく危険と感じているところです。
その為、ドア操作をした際には「再開扉体制」を取るようにしています。
「再開扉体制」とは、ドアを閉める操作をした際にすぐにドアを開ける動作のことを指します。
なぜこの体制を取るかと言うと、例えば駆け込み乗車をした際に挟まりそうであったり、挟まった時にすぐ開けることによってお客様が怪我をしないようにする為です。
駆け降り降車の時も同じで、この場合車掌位置から初動で気づくことはなかなか出来ません。
ドア操作をしてテレビモニターを確認している最中に挟んでいることを確認してドアを再度開けることになりますが、これも早く開けることによってお客様に怪我ないように同様の動作をしてやっています。
私は、過去に金曜日の22時以降にお客様が駆け降り降車をした際、ドアがほとんど閉まっているところでお客様が急いで降りてきた為、挟まって転倒したということがありました。
そのお客様はしばらく動けずいた為、車内放送を実施し運転士にも状況と現地に向かう旨を説明し併せて指令にも状況を報告しました。
真ん中辺りの車両だった為、現地に着いた時には当該客を見つけることが出来ませんでした。
テレビモニターから見た感じは、とても痛そうな感じで見えましたが走ってどこかに行ってしまったのだと思われます。
もちろん、この時は車内大変混雑していて停車時秒もしっかり守っていましたし、安全にドア操作もしていたので取り扱いに問題はなく、注意も受けることはありませんでした。
ただ、列車遅延は10分近くなって発車したので、こういった危ないと感じることはよくあります。
白線の外側を歩く
これもとても怖いです。
ドアを閉める際もものすごい神経を使います。
乗るのかな?乗らないのかな?こんな風に思っていて、ドア操作をしようとすると他の車両でまだ乗り降りをしているところなんてよくあります。
気が行きがちなのですが、これで怪我をさせてしまったりするので注意が必要です。
自分が見て危ないと判断しているなら、車外放送で白線の内側に下がって下さいなどの注意喚起も必要な行動だと私は思います。
大丈夫だろうで閉めて、発車させて列車に接触なんかしたらアウトです。
白線付近にいる方がもしかしたら、目の不自由であったり白状お持ちのお客様と言う場合もあります。
白線上にいるお客様に意識がいく。
電車が遅れてしまう。
こういったことで、別の箇所でドア挟みしてしまう危険もあるので、幅広く視野を持つことが大事です。
実際に、
怪我をさせてしまった。
緊急停止させた。
と言う事象は発生していますので、知っておいて頂ければと思います。
ドアが閉まりかけているのに乗ろうとする
これも、難しい判断で危険です。
色々な状況が考えられます。
・耳が不自由で発車メロディーが聞こえていない
・まだ閉まらなだろうと言うお客様の判断
・酔客でドアが閉まると思っていない
・車両の乗り移り
など色々な想定が考えられます。
これも「大丈夫だろう」の判断でドア操作してしまうと、発車後に緊急停止させて安全確認に時間を要して他のお客様にもご迷惑をかけてしまうので、車掌の安全確認がとても重要です。
発車メロディーが鳴り終わった後に一呼吸おいてから、完全に乗ったことを確認してからドア操作すると安全に発車することが出来ます。
イヤホンとスマホ歩き
ながら歩きの注意喚起の車内放送をしたりしているのですが、正直響いているのかわからないのが印象です。
車内放送以外に車内のディスプレイにも映るように工夫もしていますが、スマホ見ている人は気が付かないですし、イヤホンをしている人には車内放送しても気が付いていないのではと思うことも多々あります。
そこは繰り返しやっていくしかないと思っています。
危険だなと思う行動では、発車メロディーが鳴り終わって間もなくドアが閉まる際にドア付近にいて乗るのか乗らないのかわからない時が多々あります。
車掌位置から近ければ、肉声でドアが閉まりますと言うのですが、それでも気が付かないことが多々あります。
本当に危ない時は、「何色の服を着ている男性・女性のお客様」のわかるようにしてからドア操作するようにしていますが、気づかない時もあります。
何しても、列車が接近している時や発車後に関しても気がついていない場合は緊急停止するなどの処置をして大事故になる前に未然に防ぐことが大事です。
電車は動いていない時が一番安全です。
そこはダイヤ通りに運行させるよりも安全第一の判断で作業することを心がけています。
酔っ払ってふらつく
はっきりと怖いです。
ふらつき過ぎて、ホーム上真ん中を歩いているのに急に足がおぼつかず横向きで走るように列車に接近して来ることもよくあります。
何をするかわからないと言う危なさはあると思います。
先輩が、駆け込み乗車した旅客が挟んだ為、再開扉して再度安全を確認し発車させた際に隣駅でその旅客が激昂して車掌位置まで来てその先輩を殴ったと言うことがありました。
その旅客は殴った後に逃げてしまったのですがセキュリティーカメラでしっかり映っていたので、後日警察に捕まっています。
旅客は酒で酔っ払っていて覚えていないと言うことだったのですが、そう言ったことがありました。
私も、同じ酔客が駆け込みで乗れなかった後、出発監視中にその旅客から罵声を浴びさせられたり唾をかけられたことがあります。
酔っ払ってふらつく以外に、その後にも何か起こりうる可能性があるということを知っておいて欲しいので、特に「金曜日」の夜は要注意して乗務して欲しいと思います。
実際にヒヤッとした経験
駅到着後に友人との別れでドア操作してから発車までの時の瞬間がヒヤッとした経験がありました。
その時、発車メロディーを鳴らした際まだ友人は名残惜しいのかドア付近でその友人と握手なのか手を振っていてドアを閉められるような状況ではありませんでした。
発車メロディー鳴り終わって、まだ状況は変わらず5秒くらいしてから白線の内側まで下がってくれたのでドアを閉めました。
テレビモニターを指差して呼称して再度、列車に触れてくるお客様はいないことを確認して発車ブザーを運転士に送ったら、その友人が再度列車に近づいてきて叩いてきたのを認めました。
私は、即座に緊急停止のスイッチを操作して電車を止めました。
最初は危険と思って、列車から離れたので安全だろうと思って発車させましたが更にその先に危険行為があるとは思ってもいませんでした。
緊急停止のスイッチを躊躇せずに操作出来たのは本当に良かったのですが、これでもし操作出来ず引きづりなどの大事故になっていた可能性があると思うとヒヤッとした瞬間でした。
今振り返れば、最初からちょっと危ないな思っていたなら車内放送と車外放送を同時に行ってその旅客を列車から離れてもらうようにすれば安全に発車出来たのだと感じています。
まとめ
危ないと思う瞬間はいっぱいあります。
曜日で言ったら、
ノー残業デーの水曜日と金曜日(お酒を飲んでくるお客様が多い)
不慣れなお客様が多い土曜日と日曜日又は祝日
です。
その他にも、白線の外側を歩いている方、イヤホンをつけている方、ながら歩きをしている方、など危ないと感じる行動はいっぱいあります。
そのような状況でも、事故ゼロで乗務しなければいけません。
自分の体調もしっかり管理して、眠気防止対策して、ドア操作時は指差確認呼称してやることがいっぱいあります。
公共交通機関を支えている重要な役割を担っている車掌はそれだけ責任がある仕事で事故ゼロで戻って来た時には達成感とやりがいを感じると私は思います。
危ないと感じる行動を知っておくだけで、事故防止対策が出来ると思うので今回の記事が参考になれば幸いです。
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