駅や電車で車掌を見かけた時、
「車掌さんっていつもカバン持ってるけど、中に何が入ってるんだろう?」
「仕事道具ってどんな物を持ち歩いてるの?」
と気になったことがある方もいると思います。
実際、車掌のカバンの中には、
乗務に必要な道具や異常時に備える物など、様々な物が入っています。
私自身も現役として働いていますが、
カバンの中身は乗務を安全に行うために欠かせない物ばかりです。
また、人によって持ち物に違いがあるのも特徴です。
この記事では、
・車掌のカバンに入っている物
・実際によく使う仕事道具
・異常時に役立つ持ち物
・現場で感じるリアル
について、現役目線で解説していきます。
車掌のカバンには何が入っている?|結論
結論:半分以上が列車を防護するものが入っています。
電車は基本安全運行で当たり前のようにダイヤ通りに運行していますが、不特定多数のお客様がご利用している為、異常時に遭遇することがあります。
お客様のことだけではなく、車両に関しても運転途中に停電だったり全く起動できなくなってしまうことも考えられます。
異常時でも列車を防護するものは使わないことがほとんどですが、時には長時間運転見合わせするような大事故が起きる場合もあります。
そのような時に、黒い携帯カバンには列車を防護する道具が入っています。
・線路内を歩くような事態になった時にフラッシュライト
・電車を安全な箇所に誘導する為に合図灯であったり旗
・人身事故が起きた時に、どこでお客様が倒れていたか・残留物はどこに落ちていたか確認出来るようにチョーク又は出血時の感染予防としてビニール手袋
・怪我人が出てしまった時の為に医療品(ガーゼや包帯、消毒液)など
こういったものが入っています。
必ず入れて入れている物
異常時以外に必要な物ももちろん持っています。
乗務員が緊急的にトイレに行きたくなってしまった時に、携帯トイレがあります。
遺失物を預かることもあるので、遺失物を厳正に扱う為の用紙もあります。
車内で具合いが悪くなったり、何か飲み物をシートの上に吐いてしまったりこぼしてしまった時に注意喚起する用紙があったりします。
座席シート以外に床ということも考えられます。床だった場合は他のお客様が気づかず踏んでしまう可能性もあることから濡れている箇所を固める処理剤が入っていたりもします。
終点に着いた後に位置交代した時には、ゴミが結構落ちています。
折り返し始発電車を綺麗な状態で運行させる為に、ゴミ袋も常備しています。
こう言った物はどの勤務になった時も同じように携帯カバンに入っています。
なので、出勤して点呼を取った後には、必ず携帯カバンの中身を確認して不足している物はないか確認して上司に異常の有無を報告するようになっています。
実は荷物が重い
持ってみた感覚10キロいかないくらいの重さで結構重いです。
携帯カバンには内ポケットがあって、そこに自分が必要だと思うものも持って行くので、もしかしたら10キロくらいになっている人もいるかもしれません。
私は、飲み物がなくなるのが怖いと思うので、常に1リットル持ち込んでいるので余計に重く感じています。
また手提げで持って終点に着いた後に位置交代する際、重いので私はショルダーにして持ち歩くようにしています。
乗ってる時は持つことないのですが、移動する時は「以外に重い」とびっくりすると思います。
人によって持ち物が違う
車掌のカバンには黒いカバン+黒のポーチも持っています。
黒いカバンに関しては、入っている中身が全て一緒になります。
しかし、黒のポーチについては人によって持ち物が違います。
メガネをかけている方は、ここに予備メガネを持っています。
視力が一定以上ない場合はメガネが必須で、その場合は予備メガネも持っていなければいけません。
理由は、列車風で飛ばされてしまったり落としてしまった時に破損してしまう可能性もあることから何かあった時に備えて持っています。
これは規則で決まっているので、持ち歩かないと乗務違反になってしまいます。
お客様が多く乗り降りしている中で、見えてないのにドアを閉めるなんて危険中の危険行為なので、メガネをかけている乗務員は「予備メガネ」を持っています。
では私は何を持っているのかここで細かく紹介したいと思います。
・雑巾
→床が濡れている箇所を簡易的に清掃出来る為
・遺失物の扱いをした時に書く用紙
→携帯カバンにも入っていますが、念の為
・飲み物
→声に出して呼称しているので、以外にも喉が渇きます。
また、異常時に当たった時に何時間も戻ってくることが出来ないので必ず常備しています
・小銭入れ
→乗務員は、異常時に当たった時は何時間も乗務員室内で待機していなければなりません。
異常時の状況によっては、事務所に戻ってこれないこともあります。
その時は、飲み物を買ったりしなければいけないことだってあるので、常に持っておくようにしています。ちなみに、ほとんどの乗務員は持っています。
・メモ用紙とペン
→常に制服に入れているようにしていますが、同じ仕事の繰り返しなので、気づいたらインクがない
メモ帳もなくなるということもあります。
指令から行先変更や着番線変更や運行番号の変更などあったりするので、メモする機会が多いことから予備を持つようにしています。
・嘔吐処理剤
→これも携帯カバンにありますが、客室内でものすごく吐いてしまって足りないといったことも考えられるので常備しています。
金曜日の夜とかは使う機会が結構あるので、補充することもかなり多いです。
・薬
→眠気が来るものはNGです。薬の服用は上司への報告が必要です。
何か緊急的なこと腹痛だったりを抑える為に念の為、持つようにしています。
現場で特に大事だと思う持ち物
・飲み物
・小銭
これは特に大事な持ち物だと私は思います。
携帯カバンの中身に関しては、車掌皆同じ持ち物ですが、プラスで持っているポーチにこの2つは必須です。
その理由は、結構異常時に当たることが多いからです。
これは自分が担当する電車以外に、他の電車が異常時に当たってしまった時もダイヤ乱れであったり運転見合わせになったりする為です。
大変だった1日について、こちらの記事も併せて一読して頂けたらと思います。
・車掌の仕事で大変だった1日|現役が振り返るリアル
何時間も乗務員室に待機していなければいけない。
永遠と動くまでお詫び放送や状況を車内放送しなければいけないと言った状況があります。
そのような時なんかは喉がカラカラです。
何度も飲み物があって助かったと思うことがたくさんあります。
無くなってしまった時も、小銭があれば買いに行くことだって出来ます。
私が、常に1リットルの飲み物を持ち歩いている理由がこのような異常時に何回も当たったからです。
経験がそのようになっているので、少しばかり参考になれば幸いです。
まとめ
色々持ち物について紹介させて頂きましたが、全ては「安全に乗務する為の道具が入っている」このような認識で思って頂ければ大丈夫です。
車掌のカバンの中には、
乗務に必要な物がたくさん入っています。
また、
ダイヤ乱れや異常時に備えて、自分なりに工夫して持ち物を準備している乗務員も多いです。
私自身も、
「これを持っていて助かった」
という経験が何度もあります。
車掌の仕事は、
ただ放送やドア操作をしているだけではなく、
見えない部分でも様々な準備をしながら安全を支えています。
今回の記事で、
少しでも車掌の仕事のリアルが伝われば幸いです。
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