車掌は夏と冬どっちが大変?現役が比較して解説

車掌の体験談

電車に乗っていると、

「夏の乗務って暑そう…」
「冬の早朝や深夜勤務も大変そう」

と感じたことがある方もいると思います。

実際、車掌の仕事は季節によって大変さがかなり変わります。

夏には、
車内の暑さや急病人対応。

冬には、
体調管理や睡眠との戦いなど、
それぞれ違った大変さがあります。

私自身も現役として働く中で、
「今日は本当にきついな…」
と感じる場面を何度も経験してきました。

この記事では、

・夏と冬で何が大変なのか
・実際に神経を使う場面
・現場で感じる季節ごとの違い
・個人的にどちらが大変だと感じるか

について、現役目線で解説していきます。

車掌は夏と冬どっちが大変?|結論

結論:どっちも大変ですが、どちらかと言うと「夏」の方が大変だと思います。
その理由は大きく分けると

  • 夏=暑さ・急病人
  • 冬=睡眠・体調管理

があります。
どっちもとしたのは個人差がある為です。

夏の乗務で大変だと感じること

私が、なぜ「夏」の方が大変だと感じると思うのか?
それは乗務員室が暑いからです。

一見、乗務員室涼しそうに見えるかもしれませんが、そんなことは全然ありません。

基本的には、車内の空調の空気を乗務員室に送っているので客室と変わらないのですが
車両によってはその空気がうまく回ってこないのでとても暑い中で乗務しています。

乗務員室には送風がありますが、客室の涼しい空気がこないと暑い空気を循環させているだけで結構しんどいです。
勤務にもよりますが、大体約2時間くらい乗務しているので暑い車両をずっと乗務しているだけで疲れを感じます。
冬では、暑い・寒いの判断で上着を脱いだり着たり出来ますが夏は半袖以上は脱ぐことが出来ないで、その暑さ対策のところがすごく大変だと思う部分です。

その暑いという環境の中で、いつも通りに安全に作業をしなければいけません。
・ドア操作
・車内の状況
・空調管理
暑さで集中力が切れてしまうとミスにつながってしまうので、体調管理はすごく重要だと思っています。暑いからミスしてしまったなんて理由にならないので自分なりの対策をするようにして欲しいと思います。
なので他の記事でも書いていますが、私は常に乗務する時は必ず飲み物を持つようにしています。

車掌のカバンの中身って何が入ってる?現役が実際に解説

夏は急病人対応が本当に増える

夏は、本当に多いです。
乗務中、空調に関してはすごく気にしています。
とにかく暑さで体調を崩してしまうお客様は多いので、冷房と送風や除湿をうまく活用して車内の温度に関しても設定を考えてやっています。

多くのお客様が乗車しているので、車内が暑い・寒いのご意見を頂くことが多いのですが乗客のお客様が快適に安全に目的地に行けるように心がけています。
それでも、急病人は発生しています。
混雑に伴い熱気で
・脱水
・貧血
・吐き気
・嘔吐
などの症状が多いです。

急病人が発生した時に気をつけなければいけないことは、更に急病人を発生させてしまうことです。

急病人が発生すると、駅員の応援が来るまでは車掌が対応に当たります。

駅員が来たら状況を報告して引継ぎし乗務員室に戻るのですが、既に遅延が発生しています。

これがラッシュ中でダイヤが乱れてしまうと、先行列車と何駅か離れてしまった場合に次の駅で多くのお客様を乗せることになり、より車内が混雑することになります。

そうなると、また体調が悪くなる方を発生させてしまう可能性があるので空調管理は徹底しているのと同時に車内放送でも「お客様にお願い致します。車内で具合いが悪くなられた際は無理をなさらず、次の駅で降りて駅社員までお知らせ下さい」などの放送をして安全に運行できるようにしています。

冬の乗務で大変だと感じること

これは、宿泊勤務の時の早朝の眠さです。
正直に「眠い」です。
朝起きた時は真っ暗で、これから乗務するのかって感じです。
ラッシュも待ち構えているので、眠気防止対策をしなければいけません。

冬は冬で空調管理も難しいところがあります。
理由は、お客様は寒さの対策をしているので上着など結構着込んでいます。
ラッシュ中、車内大変混雑していて空調を気にしないでいると暑くて体調を崩してしまいます。

私が見習いの時に教えて頂いたのは、外の温度と合わすようにと教えてもらいました。
冬でも、状況によっては空調を冷房だったり除湿に設定にすることもあります。
むしろ暖房にするのは、あまりないです。

車内の混雑率を見て、空いてきたら暖房にするなどこまめに車内環境を確認する必要があって気をつけなければいけない部分かと思います。

冬は睡眠との戦いになる

これは、間違いないところかと思います。
大体起床してから、休憩も入れて4時間くらいは乗務する時間があります。
仮眠が約5時間くらいで、そこから乗ると思うとどうでしょう。

仕事じゃない時も、冬ってまだ布団の中にいたい
ゴロゴロしたい
そんな気持ちがあるかと思いますが、仕事の時は絶対に起床して乗務に備えなければなりません。

冬は、自分との戦いってことは結構あるかと思います。

眠いと言う状況でいながら、ドア操作にしても慎重にかつ正確に閉めて、車内の状況を確認しつつ車内放送で注意喚起をしながら終点まで安全に輸送することから大変さはあります。

少し前に、着番線を間違えてドアの開扉方向を間違えてしまった同僚がいました。
いつもは間違えることがないのに、眠さで頭の中で開扉方向を勘違いしてしまってお客様にご迷惑をかけてしまったので、その乗務員は動揺防止から、その駅で交代させられていました。

眠さで、事故に繋がるリスクが高くなります。
ミスしてしまったら、お客様・同僚に迷惑をかけるだけでなく職場の雰囲気も悪くなります。

ミスしてしまったら、
その日の乗務は出来ないのは当たり前ですが、
後日教育指導もあったりして、そうなるとその勤務を埋める為に代わりに別の社員が休日出勤するので結構迷惑をかけてしまいます。

だからこそ、眠気対策は大事です。

季節によって空調管理も変わる

夏は
冷房・送風の組み合わせ
除湿・送風の組み合わせ

冬は
ラッシュ中は
冷房
除湿
冷房・送風の組み合わせ
除湿・送風の組み合わせ

ラッシュ以外は
送風
暖房
切り状態

このように使い分けてやっています。
乗車時や折り返し担当時でまず空調を確認しています。

現場で特に気を付けていること

夏においても冬においても水分補給です。
夏は暑さで、飲みたくなります。
冬は乾燥で、飲みたくなります。
なので、必ず飲み物は持参した方が良いと思います。

睡眠の管理も大事です。
これは体調に大きく直結する為です。
自分が体調良くないと安全は守れません。
私は、駅員だった時よりも気にして睡眠時間を確保して体調管理をしています。
7時間以上は絶対確保するように寝ています。
十分な睡眠が取れていると体調管理はもちろんですが、集中力にも繋がります。

車掌は1列車1人なので、乗客の安全・安心の為にも自分の体調管理は徹底するように気を付けるようにしています。

まとめ

季節ごとに違う大変さがあります。
車内では、空調のことを初め、体調不良のことがあります。
自分自身については、夏は暑さ対策・冬は眠気対策かと思います。

夏より冬の方が大変と言う乗務員はいます。
これは人それぞれですが、私は「夏」の方が大変という結論です。
安全第一で乗務するには、どうしたら良いか?乗務員室に持ち込んだ方が良いものであったり 対策があったりするかと思いますが、ミスしないために自分自身の対策をして頂ければ幸いです。

少しでも今回の記事がこれから目指す皆様の参考にリアル伝われば幸いです。

関連記事
朝ラッシュの車掌ってどれくらい大変?|現役がリアルを解説
車掌の仕事はきつい?実際に働いて感じた本音
車掌の仮眠って本当に寝れる?宿泊勤務のリアルを現役が解説
車掌の仕事で「冷静さ」が一番試される瞬間|現場で感じたプレッシャー

コメント

タイトルとURLをコピーしました