電車に乗っていると、
「車掌さんって何分前に出勤しているんだろう?」
「出勤したらすぐ電車に乗るの?」
と気になったことがある方もいると思います。
実際は、出勤してすぐに乗務するわけではありません。
点呼やアルコール検査、業務連絡の確認など、乗務前に行う大切な準備があります。
私自身も毎回、決められた手順を確認してから乗務を開始しています。
この記事では、
・車掌は何分前に出勤しているのか
・出勤してから乗務までの流れ
・実際に余裕を持って出勤する理由
について、現役車掌の目線で解説していきます。
車掌は何分前に出勤している?|結論
結論:出勤時間の1時間前から出勤してきて、それ以上早く出勤してきている人は、ほとんどいません
但し、見習いの時は指導員よりも早く出勤してきた方が良いと思っていたので1時間半前に私は出勤していました。
何ヶ月か一緒に組むので、もっと遅く出勤してきても大丈夫と言われた時には指導員の出勤時間を聞いて大体30分前だったら45分前に出勤するように心がけて出勤するようにしていました。
見習いの時は、最初が肝心なのでギリギリ出勤するよりかは、指導員より早く出勤して準備が終わって待っているくらいが良いと思います。
ではなぜ、1時間前以上に出勤してこないかと言うと理由があってアルコール検査を出勤時間の1時間前に実施してしまうと、無効になってしまうという決まりがあるからです。
もし監督者も気づかずにそのまま乗務してしまった場合は、乗務違反になってしまいます。
その為、1時間前に出勤すれば、そのような取り扱いミスがなくなるのでほとんどの乗務員は出勤時間を気にして出勤しているのだと思います。
通勤するのに、電車の遅れとかも考慮するようにしないと周りに迷惑をかけてしまうことになるので出勤時間ギリギリに出勤するようなことは辞めた方が良いと思います。
万が一、元々ギリギリの出勤を想定して通勤電車に遅延があって間に合わない場合は、非番者が残って代わりに乗務するであったり監督者が代わりに乗務するなど職場の仲間に迷惑をかけてしまうことがあると言うことを知っておいて頂ければ幸いです。
出勤後にまず行うこと
制服に着替えたら、まずはアルコール検査を実施します。
かなり精密な機械で判定も厳しいので、要注意です。
アルコールの分解力が低い方は20時頃に飲酒を辞めたとしても、翌日引っかかってしまう可能性があるので、自分のことをよく把握しておくことが大切です。
もし引っかかってしまったら、帰宅です。
せっかく出勤したのにも関わらず、着替え直して帰るのは本当に辛いと思います。
引っかかりそうだなと思って、替え玉これは絶対に出来ません。
もしやるようなことをしたら懲戒案件になるので、絶対にしないようにして下さい。
ちなみにアルコール検査は精密な上、顔写真も撮られます。
これは不正がないことを確かめるためです。
アルコール検査が正常に終わったら、必要事項を事前に確認して点呼を受けます。
アルコール検査と点呼の流れ
アルコール検査をして、必要事項を事前に確認してから点呼を受けるのが基本的な流れです。
必要事項は事故や取り扱い不良があった場合などの確認です。
また、火災予防運動や事故防止強化月間などの運動期間の確認もあったりします。
例えば、出勤の前日に別の車掌がドア挟みのミスがあったとします。
点呼では、その内容の確認と自分だったらどうするか?正しい取り扱いはどうなのか?を事前に把握してから点呼に入ります。
点呼では、それに対して質問があったりするので事前に点呼内容を確認しておくことが大事です。
その他、点呼では注意事項の伝達もあったりします。
担当列車に簡易シート(汚物があった時などに使用するもの)が何号車のどこらへんにあるか
担当列車の車両が変更になっているか
などです。
アルコール検査をして、問題なければ出勤点呼を取る流れとなっています。
※心身の状態や薬の服用の有無、睡眠時間は前日どのくらいだったかをそこで確認します。
乗務に必要な持ち物を準備する
アルコール検査と出勤点呼が終わったら、携帯カバン(乗務員が持っているカバン)の中身に内容を確認します。
この時不足な物があったら補充しますし、フラッシュライトなどのライト関係に関して点灯しなかったら充電したりします。
車掌が持っている黒いカバンの中身は何が入っているのかについては、こちらに書いているのでご確認頂ければと思います。
必ず車掌が乗務中に持つ黒いカバンの中身の確認が終わったら、点呼執行者の監督者に異常の有無を報告します。
ライト関係は必ず乗務中持っていないのいけないので、充電してて乗務開始前に忘れすようなことがないようにしなければいけません。
私は、フラッシュライト充電中みたいなステッカーを自分の乗務する携帯カバンにつけて乗務開始前に忘れないように対策をしています。
黒の携帯カバンの持ち物の確認が終わったら、今度は自分が乗務の時に必要な持ち物を準備します。
例えば、
・飲み物
・小銭入れ
・ビニール袋
・雑巾
・メモ帳
・ボールペン
自分が必要だと思う物を準備しておきます。
携帯電話やタバコは持っていけませんので注意して下さい。
これらの確認が終わったら、乗務開始まで待機して乗務に備えます。
電車に乗る前の最終確認
電車に乗る前には、再度点呼をとります。
乗車点呼というものです。
出勤点呼とは異なります。
乗車点呼では、まずアルコール検査が無事に行われているか再確認します。
その後は、自分の担当列車は何なのか?
出場時間は何時なのか?
何個列車乗務するのか?
注意事項はあるのか?
相互確認します。
持ち物の確認も行います。
電車に入る為の鍵であったり、乗務員に貸与されている電子機器などです。
これから、乗務を開始をする前には以上のことを最終確認して担当列車に向かいます。
遅刻は絶対に出来ない理由
出勤点呼から乗車点呼に至るまでに色々確認事項がたくさんあります。
遅刻したらどうなるかイメージが湧いてきたかと思います。
遅刻したら、乗務開始までに間に合わないことの方が多いです。
非番者は疲れているのに、乗務終了してこれで帰れると思ったら遅刻者がいるので代わりに乗ってくれないと言われた時には本当にしんどいです。
大体2時間くらい乗ることになるので、すごくハードです。
ものすごく迷惑になり、周りからの目もあります。
居心地も悪くなるので絶対に遅刻はしないように時間をよく把握しておくことが大切です。
平日と土休日で出勤時間が異なり間違えやすいので注意して欲しいと思います。
出勤時間の30分以上前に到着する予定であっても通勤電車に何か異常時があったりしますが、多分間に合うだろうと判断しないで、数分動かずもしかしたら遅刻すると判断したら職場に電話するようにして下さい。
その場合も全然あるので、その場合は職場の方は理解してくれるので別の乗務員を手配するよう動きます。
不測の事態は仕方ないことなので、焦らず出勤してもらえればと思います。
実際は何分前に来ている人が多い?
周りを見ていると性格が結構現れる部分かなと思っていて、心配性の人は1時間前で大雑把な人はギリギリに見えます。
ギリギリだとかなりヒヤヒヤしますね。
周りもざわつき始めます。
平均的に見ると30分前出勤かなという印象です。
到着して、制服に着替えて必要な持ち物を持って点呼に行くと大体15分前にアルコール検査を実施する感じです。
私も今となっては30分前くらいに出勤しています。
まとめ
乗務開始までに、
アルコール検査をして出勤点呼をとって、
携帯カバンの中身を確認して
自分が乗務に必要なものを準備して
乗車点呼をとって
と実際の勤務に入るまでにやることがたくさんあるということがイメージ頂けたのではないかと思います。
ギリギリまで仕事したくないと思うかもしれないですが、余裕を持って行動すると慌てることもなくスムーズに点呼に入れると思います。
1時間以上前に出勤して、出勤時間の1時間前にアルコール検査を実施したものは無効
これだけは抑えておくと何時に出勤しようか考えられるかと思います。
今回の記事が少しでも皆様の参考記事になれば幸いです。
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